◆3月19日の将棋対局は18局
(1)第37期竜王戦2組ランキング戦2回戦
①郷田真隆九段vs深浦康市九段
※羽生世代のヘビー級同士の対戦は26勝20敗で深浦九段がリードしています。直近では3月16日に王将戦一次予選で対戦したばかりで深浦九段が勝っています。勝者は準決勝進出で糸谷哲朗八段vs高見泰地七段戦の勝者と対戦します。
(2)第37期竜王戦5組昇級者決定戦Aブロック1回戦1回戦
②畠山鎮八段vs矢倉規広七段
※竜王戦の5組は重要なクラスでフリークラスに陥落して10年が経過し在籍期間満了で引退が決まっても「5組在籍中」は竜王戦のみ出場できるという恩典があります。勝者は2回戦で門倉啓太五段と、敗者は残留者決定戦に回って南芳一九段vs千葉幸生七段戦の敗者と対戦。この対戦に敗れると6組に降級となります。
(3)第9期叡王戦挑戦者決定トーナメント
③永瀬拓矢九段vs伊藤匠七段
※今や№2の座を激しく争っている同士の対戦ですが5戦して4勝1敗と伊藤匠七段が優勢に戦っています。勝者は藤井聡太叡王への挑戦権を獲得。
(4)第72期王座戦二次予選
・3組準決勝
④飯島栄治八段vs伊藤真吾六段
※勝者は決勝進出で斎藤明日斗五段と対戦します。
・4組準決勝
⑤阿部隆九段vs藤本渚五段
※歴代最高勝率を書き換えるかと思われた藤本渚新五段ですが今年に入ってから3敗(9勝)を喫して残念ながら記録更新の可能性は消失しました。6勝1敗、12勝2敗のペースで進まないと更新できない記録なので難易度は極めて高いと言え、中原誠16世名人が六段時代の1967年に記録した.8545(47勝8敗)は暫くと言うか限りなく長期間残りそうに思われます。藤井聡太竜王名人もNHK杯決勝で佐々木勇気八段に敗れて46勝8敗(勝率.85185)。あと1勝でタイ記録という処で年度終了となりました。
※さて、藤本渚五段のプロ入り初年度の活躍は目覚ましく藤井聡太竜王のデビュー当時に引けを取らぬ抜群の成績でありました。伊藤匠七段に優るとも劣らぬ才能の持ち主であるかもしれず2024年度は伊藤匠七段と永瀬拓矢九段の№2争いに加わるようになると期待されます。今年度あと何局組み込まれるか分かりませんが、あと5勝挙げて敗けがなければ52勝9敗となって勝率.85245となって藤井聡太竜王を抑えて年度勝率部門の首位となります。2月20日前後に第74回NHK杯将棋トーナメントの予選が収録されたようで藤本五段は3勝を挙げている可能性が高く、52勝を挙げる可能性は高いので結果の公表が待たれます。
(5)第50期棋王戦予選
・1組2回戦
⑥佐藤紳哉七段vs阿部光瑠七段
※勝者は3回戦で及川拓馬七段と対戦します。
⑦北島忠雄七段vs上村亘五段
※勝者は3回戦で飯塚祐紀八段と対戦します。
・3組2回戦
⑧三枚堂達也七段vs高野秀行六段
※勝者は3回戦で飯島栄治八段と対戦します。
・8組2回戦
⑨出口若武六段vs宮嶋健太四段
※勝者は3回戦進出。
(6)第74期王将戦一次予選
・2組2回戦
➉鈴木大介九段vs山本博志五段
※勝者は3回戦で杉本和陽五段と対戦します。
・3組2回戦
⑪千田翔太八段vs佐藤和俊七段
※勝者は3回戦で阿部健次郎七段と対戦します。
・5組3回戦
⑫丸山忠久九段vs渡辺正和六段
※勝者は準決勝進出で木村一基九段vs井出隼平五段戦の勝者と対戦します。
・6組2回戦
⑬千葉幸生七段vs高野智史六段
※勝者は3回戦で遠山雄亮六段と対戦します。
・8組2回戦
⑭阪口悟六段vs西田拓也五段
※勝者は3回戦で山本真也六段と対戦します。
・9組2回戦
⑮船江恒平六段vs狩山幹生四段
※勝者は3回戦で都成竜馬七段vs大橋貴洸七段戦の勝者と対戦します。
(7)第95期棋聖戦決勝トーナメント
⑯森内俊之九段vs山崎隆之八段
※勝者は3回戦で渡辺明九段と対戦します。
(8)第55期新人王戦2回戦
⑰小山怜央四段vs山根ことみ女流二段
※勝者は3回戦で斎藤明日斗五段vs原司アマ戦の勝者と対戦します。
(9)第32期銀河戦Gブロック3回戦
⑱遠山雄亮六段vs小山直希四段
※勝者は4回戦で服部慎一郎六段と対戦します。
◆将棋連盟 棋士別成績一覧(レーティング)