藤井聡太棋王敗けずに第4局成立・2月4日の将棋対局結果(2024.2.5) | 東京の四季(庭園&公園)のブログ

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◆2月4日の将棋対局結果

 

◆第50期女流名人戦五番勝負第3局

・〇西山朋佳女流名人(四冠・先・1勝2敗)vs●福間加奈女流四冠(2勝1敗)

 ※福間女流が2連勝スタートを切り一気に女流名人奪還、五冠復帰となるかと思われましたが西山女流目人が踏んばってカド番を凌いで勝負は第4局に持ち越されました。

 

(1)第49期棋王戦五番勝負第1局

①藤井聡太棋王(八冠)vs●伊藤匠七段 ⇒ 持将棋

 ※レーティング・ランキングでは永瀬拓矢九段を抜いて第2位にのし上がって来た伊藤匠七段ですが藤井聡太棋王(八冠)とのレート差は230点で勝つ確率は21%と出ています。確率的には5戦すれば1勝出来るところですが目下藤井聡太棋王が6連勝中でソロソロ勝つ番が回って来る頃合いになっています。棋王戦は最低3局、そして本日NHK杯の4回戦が放送されるので確定している対局数は4局。過去の6戦に加えて10局になるので2勝出来る確率に煮詰まっています。棋王戦で2勝するとフルセットになるので大いに盛り上がりそうですが2021年11月24日以来2年2ヵ月に渡って2連敗していない藤井聡太棋王の堅塁に楔を打込めるや否や?

 ※伊藤匠七段が9筋から攻め掛かって藤井玉を吊り上げ、藤井棋王の入玉の可能性が高まり、早い段階で伊藤匠七段は「勝ち無し、持将棋を目指す」という見通しを立てたようです。藤井棋王も無理に勝ちに向わず「伊藤匠七段の掌に乗ったような」という感想を述べて藤井棋王としては公式戦初の「持将棋」となりました。とかく話題に事欠かない藤井棋王ですが、今回は「持将棋」なる珍しい用語が話題を呼んでSNSのトレンド入りをしたとのこと。

 ※王将戦は藤井王将が3連勝で第4局で活着が付く可能性が有る中で、棋王戦の方も第4局が予定されている栃木県日光市鬼怒川温泉「日光きぬがわスパホテル三日月」(主催:下野新聞社?上毛新聞社?)は毎度同じ表現をして恐縮ですが「歓喜雀躍」したことでありましょう。私としても藤井棋王に●が付かずに第4局が成立したことは願ったり叶ったり。こういう形も有ったかという思いです。さて、伊藤匠七段、敗けない将棋を完遂したことで今後の戦いぶりに幅が広がったと思われ第5局が予定されている東京都渋谷区「東郷神社」参拝に漕ぎ着けることが出来るかどうか?

 

(2)第73回NHK杯将棋トーナメント4回戦(準々決勝)

②藤井聡太竜王名人(八冠)vs伊藤匠七段

 ※両者の初手合わせは2年前のNHK杯2回戦でした。伊藤匠七段はプロ入り3年度目になりますが45勝11敗(.804)、37勝14敗(.725)、43勝13敗(.768)と極めて秀逸な成績を収めていますが、タイトル戦を主戦場にしてデビュー以来勝率8割台を維持し続けて今年度は歴代最高勝率を上回るペースで歩を進める藤井竜王と比較するとかなり見劣りする印象は拭いされません。マア、それだけ藤井竜王の強さが異次元的であるとも言えるのですが。両者同い年ですから伊藤匠七段は25歳までにA級入り出来るかどうか?という線引きで見守って行きたいと思います。今年度の順位戦C級1組では現在6勝2敗ですが先行していた上位グループが星を落として3番手に浮上。残り2局敗けなければB級2組に昇級となります。再来年度はB級1組、最短で3年度後の2026年度には23歳でA級八段という運びになりますが、これが現実にならないようだと藤井八冠の独走状態が続くことになりましょうから伊藤匠七段には期待するところ大です。

 ※収録日は不明ですが藤井竜王の連勝記録が8連勝●11連勝●9連勝となっているので収録日は11月2日~11月9日の間と思われます。竜王戦第4局が11月10日でしたから、その直前ということになりそうです。さすれば、NHK杯準決勝も同じ日に収録された可能性が濃厚となりました。対戦相手は羽生善治九段だったのか中村太地八段だったのか?決勝戦も昨年中に済んでいそうです。

 ※結果は藤井竜王が完勝。対伊藤匠戦を7戦全勝としました。藤井竜王は豊島将之九段に容易に勝てず6連敗を重ねましたが紙一重の接戦が多く「勝てそうで勝てない」という印象がありましたが初勝利を挙げた後は22勝5敗と力関係は完全に逆転。対して藤井vs伊藤匠戦は大分様相が異なるという印象。

 

◆将棋連盟 棋士別成績一覧(レーティング)