藤本渚四段・今年度7敗目(2024.1.15) | 東京の四季(庭園&公園)のブログ

東京の四季(庭園&公園)のブログ

皇居東御苑・新宿御苑・都立庭園その他東京近郊の庭園・公園を眺め歩きます。また藤井聡太七段を中心に将棋界の動向も

◆藤本渚四段・今年度7敗目

◆本日1月15日に行われた第9期叡王戦本戦(挑戦者決定トーナメント)1回戦で本田奎六段と対戦した藤本渚四段は優勢に指し進めたものの逆転されて今年度7敗目。38勝7敗、勝率を.844に落としました。本田奎六段には8月3日の順位戦で勝っていたので1回戦突破は可能かと思っていましたが本田奎六段が意地を見せた感じ。叡王戦本戦は対戦相手がトップ棋士ばかりなので何処かで敗けるであろうと予想していましたが勝ち星を稼ぐことなく1回戦敗退となりました。しかし、この先敗けそうなのは第65期王位戦未挑戦者決定リーグ戦くらいなもので8敗で年度を終わるかもしれませんし、王位戦リーグ戦の対局が来年度に繰り越される可能性もあります。そうなると7敗で年度を終わる可能性も出て来ます。

◆7敗で終われば42勝7敗以上、8敗になると48勝8敗以上で記録更新となります。しかし、残っているトーナメント(NHK杯本戦を含む)を勝ち上る毎に対戦相手が強くなって敗けるリスクが大きくなるところが難関で9敗で終わると53勝9敗以上が更新条件になり今後15勝を挙げる対局が有るか無いかが微妙というのが私のシュミレーションです。

◆記録更新の期待が高まるのは藤本渚四段には強力な「隠し玉」があることで、既に第32期銀河戦で3勝(2回戦~4回戦)している可能性が高く、勝ち上っていれば年度内に5回戦、6回戦が収録されて2勝上積みされる可能性があること、また、第74回NHK杯将棋トーナメントの予選があり2勝か3勝が期待出来、更に本戦1回戦も年度内に収録される可能性があるので年度末までに53勝に達する可能性があるという見通しによるものです。

◆このように歴史的な偉業に挑戦中の新星に対する注目度は藤井聡太八冠並みになっても不思議ではないと思うのですが今一つ薄いように思えるのが寂しいところで藤井聡太八冠人気の凄さの反面で藤井人気が冷めた時の反動が心配になってしまいます。伊藤匠七段にしても21歳の若さで1年間に2回もタイトル挑戦者になったのは多分史上初の快挙で若手2番手としてスター扱いされてしかるべきだと思いますが藤本渚四段同様注目度は今一つに感じます。