藤井聡太王将が時間切迫も乱れず圧勝(2024.1.9) | 東京の四季(庭園&公園)のブログ

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◆王将戦第1局~

 藤井聡太王将が時間切迫も乱れず圧勝

 

(1)第73期王将戦七番勝負第1局1日目

①〇藤井聡太王将(八冠・1勝)vs●菅井竜也八段(先・1敗)

◆1日目(1月7日)菅井竜也八段が53手目を封じて1日目終了

 先手番を引いた菅井竜也八段の作戦は第8期叡王戦と同じく三間飛車。お互いに穴熊に玉を囲ってジックリ戦う気配が漂い駒がぶつかることなく52手迄進行。千日手も有り得るという見方もあるようです。意外なことは早指し派の菅井八段がジックリ腰を落として藤井王将よりも時間を多く使っていること。封じ手に1時間23分使って合計3時間56分。対する藤井王将は3時間39分の消費。AIの形勢判断は幾分居飛車の藤井王将側に傾いているのはいつものことで飛車側としては順調な進行と言えそうです。しかし、素人目には菅井八段がバランスを取るのに苦労しそうに見えますが果して?藤井王将は千日手を受け入れるつもりでいるのではないかと思い、無理な仕掛けはしないと思いますので気分的には楽でしょうか?

◆2日目(1月8日)

 54手目で藤井王将が▽8六歩と突っ掛けて千日手模様は解消し攻め合いの様相に。先に攻撃態勢を整えたのは菅井八段に見えましたが攻めに回って息苦しい小競り合いが続く中、長考を重ねた藤井王将が残り30分になった辺りから小技でポイントを稼いで徐々に優勢に向かいました。しかし、まだ中盤で穴熊の戦いですから一手争いの寄せ合いに入った場合に間違えずに寄せ切れるか?という心配が生じます。菅井八段は2時間近く残していて充分。菅井八段は金銀四枚で鉄壁の四枚穴熊、藤井王将は銀二枚に金一枚の三枚穴熊で片方の金は三段目に上って攻防の役目。91手目の角交換からの折衝で藤井プ王将が飛車得となる大戦果を挙げて一挙に勝勢に立ちました。しかし、穴熊の金は取られ、飛車を取った金は僻地に遠ざかり穴熊は銀二枚の寂しさ。駒損の大きい菅井八段はと金攻めを狙いますが藤井王将は攻防の角打ちと要所に飛車を打ち据えてと金攻めを巧みに許さず。106手目で残り4分となった藤井王将は4分残したままで120手まで確実に指し進めて菅井八段の戦意を削いだ形で勝利を収めました。飛車得ということもあって素人目より形成の差は大きかったようで時間切迫の心配は見事杞憂に終わりました。

 

◆将棋連盟 棋士別成績一覧(レーティング)