1月7日の将棋対局結果(2024.1.7) | 東京の四季(庭園&公園)のブログ

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◆1月7日の将棋対局結果

 

(1)第73期王将戦七番勝負第1局1日目

①藤井聡太王将(八冠)vs菅井竜也八段

 ※対戦成績は以下の通り藤井王将が9勝4敗でリードしていますが藤井王将がデビュー当初は力負けして2連敗を喫して当時は「振飛車対応が苦手なのではないか?」という観測が出たほどでした。3戦目以降は9勝2敗と優位に立つようになりましたが内容は苦戦が目立ち「打倒藤井には振飛車が有効ではないか?」という見方も出て来てタイトル戦線で挑戦を狙う居飛車党の実力者も振飛車を試用する棋士が増えて来ています。そもそもが大山康晴15世名人が振飛車を採用して長い全盛時代を築いたこともあってかつては振飛車が全盛を極めたもので、現在の実力者もデビュー当初は振飛車党で後に居飛車に転向してトップクラス入りした棋士も多く、藤井八冠の鉄壁の研究を交わして振飛車戦で力勝負に持ち込むことに活路を求めようとする作戦は一理あるものと言えましょうか。しかも挑戦者の菅井八段は久保利明九段に代わり振飛車最高のスペシャリストに昇り詰めたことから今期王将戦七番勝負は年度当初の第8期叡王戦五番勝負に続いて大熱戦となることでありましょう。

 ※先手番を引いた菅井竜也八段の作戦は第8期叡王戦と同じく三間飛車。お互いに穴熊に玉を囲ってジックリ戦う気配が漂い駒がぶつかることなく52手迄進行。千日手も有り得るという見方もあるようです。意外なことは早指し派の菅井八段がジックリ腰を落として藤井王将よりも時間を多く使っていること。封じ手に1時間23分使って合計3時間56分。対する藤井王将は3時間39分の消費。AIの形勢判断は幾分居飛車の藤井王将側に傾いているのはいつものことで飛車側としては順調な進行と言えそうです。しかし、素人目には菅井八段がバランスを取るのに苦労しそうに見えますが果して?藤井王将は千日手を受け入れるつもりでいるのではないかと思い、無理な仕掛けはしないと思いますので気分的には楽でしょうか?

 

2)第73回NHK杯将棋トーナメント3回戦

②●渡辺明(先)vs〇佐藤天彦九段

 ※佐藤天彦九段にとって渡辺明九段は豊島将之九段に次ぐ天敵でこれまで7勝18敗、現在10連敗中。

 ※佐藤天九段は向飛車から三間、四間と飛車を移動しつつチャンスを狙い、渡辺明九段は穴熊で対抗。渡辺明九段が上手く抑え込んでほぼ勝勢となりましたが寄せでモタついて佐藤天九段の反撃を許して形勢逆転。佐藤天九段は対渡辺明戦の連敗を10で止めてベスト8入り。4回戦(準々決勝)で佐々木勇気八段vs古森悠太五段戦の勝者と対戦します。

 

◆将棋連盟 棋士別成績一覧(レーティング)