増田康宏七段2敗目・12月21日の将棋対局結果(2023.12.22) | 東京の四季(庭園&公園)のブログ

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◆12月21日の将棋対局結果

 

(1)第37期竜王戦1組ランキング戦1回戦

①〇森内俊之九段vs●稲葉陽八段(先)

 ※両者の初手合わせは2011年9月の第61期王将戦二次予選2回戦で森内九段の勝ち。この年、森内九段は第69期名人戦で羽生善治名人を4-3で降して名人位を奪還。名人戦5期獲得で18世名人の称号を得てから初の復位で通算6期目。第71期まで3連覇して通算8期。2戦目は2017年2月の第30期竜王戦2組ランキング戦2回戦で稲葉八段が勝ち、続いて同年2月、第75期順位戦A級9回戦が3戦目で稲葉八段が勝利。稲葉八段はA級昇級1期目で8勝1敗の成績を収め佐藤天彦名人への挑戦権を獲得しましたが2-4で敗退。森内九段は3勝6敗でB級1組への降級が決定しフリークラス編入の宣言をして順位戦から離脱したこともあって両者の対戦は暫く途絶えていて本局が6年ぶりの4戦目。

 ※稲葉八段は今年度不調(10勝14敗)で両者のレート差は35点まで接近していてレート的にはほぼ互角でしたが森内九段が勝って対戦成績を五分としレート差も17点差と更に縮めました。勝った森内九段は3期連続、通算21期目の1組在籍を確保。2回戦で山崎隆之八段vs松尾歩八段戦の勝者と、敗者れた稲葉八段は出場者(5位)決定戦に回って同戦の敗者と対戦します。

 

(2)第37期竜王戦4組ランキング戦1回戦

 ※竜王戦のランキング戦もからりの長丁場で対局が続々と組まれます。

②●宮田敦史七段(先)vs〇伊藤真吾六段

 ※勝った伊藤真吾六段は2回戦で飯島栄治八段vs飯塚祐紀八段戦の勝者と、敗れた宮田七段は昇級者決定戦に回って同戦の敗者と対戦します。

 

③●佐藤紳哉七段(先)vs〇渡辺大夢六段

 ※勝った渡辺大夢六段は2回戦で北島忠雄七段と対戦、敗れた佐藤紳哉七段は昇級者決定戦に回って野月浩貴八段と対戦します。

 

④●服部慎一郎六段(先)vs〇杉本和陽五段

 ※勝った杉本和陽五段は2回戦で⑤の勝者・谷川浩司17世と対戦、敗れた服部六段は昇級者決定戦に回って⑤戦の敗者・杉本昌隆八段と対戦します。

 

⑤〇谷川浩司17世名人(先)vs●杉本昌隆八段

 ※勝った谷川17世は2回戦で④の勝者・杉本和陽五段と対戦、敗れた杉本昌隆八段は昇級者決定戦に回って④の敗者・服部六段と対戦します。

 

(3)第37期竜王戦5組ランキング戦1回戦

⑥●畠山鎮八段vs〇高田明浩四段(先)

 ※勝った高田四段は2回戦で井上慶太九段と対戦、敗れた畠山鎮八段は昇級者決定戦に回って矢倉規広七段と対戦します。

 

⑦●窪田義行七段(先)vs〇藤森哲也五段

 ※勝った藤森五段は2回戦で中村太地八段vs長谷部浩平五段戦の勝者・長谷部五段と対戦、敗れた窪田七段は昇級者決定戦に回って同戦の敗者・中村太地八段と対戦します。

 

⑧●阿部隆九段vs〇狩山幹生四段(先)

 ※勝った狩山四段は2回戦で竹内雄悟五段と対戦、敗れた阿部隆九段は昇級者決定戦に回って伊奈祐介七段と対戦します。

 

(4)第82期順位戦B級1組10回戦

 ※年度当初の不調から目下8連勝と調子の上がって来た増田康宏七段。8勝1敗で2番手に星2つの差を付けてトップを快走。A級八段まで3局を残してあと1勝とリーチを掛けています2勝で26歳のA級八段が誕生するので大いに注目される一戦。

 ※増田康宏が2敗目を喫したものの、5勝3敗だった糸谷哲朗八段と羽生善治九段、大橋貴洸七段が揃って敗れて4敗となり、3敗は今回抜け番の千田翔太七段1名のみとなり、残り3回戦で9勝目を挙げる可能性のある棋士は千田七段と増田康七段の2名になったためA級八段までのマジック・ナンバーは千田七段が「3」、増田康七段は「1」となえいました。依然として増田康七段有利な状況が続いています。

⑨〇屋敷伸之九段(10位・5勝4敗)vs●糸谷哲朗八段(1位・5勝4敗)

 ※糸谷八段は千田翔太七段は今回が抜け番で6勝3敗で2番手ですが、糸谷八段は3番手グループのトップなので残り4局全勝すれば1期でA級に復帰できます。実質2番手。

 ※糸谷八段は過去4戦敗け無しの屋敷九段に敗れて4敗目。自力昇級の目が消えました。

➉●佐藤康光九段(2位・4勝5敗)vs〇三浦弘行九段(5位4勝5敗)

⑪〇澤田真吾七段(4位・6勝4敗)vs●増田康宏七段(13位・8勝2敗)

 ※A級八段が懸かる一戦は澤田七段が2勝1敗で1つ勝ち越しています。澤田七段も5敗目を喫すると昇級争いから脱落となるので敗けられない一戦。

 ※増田康七段は優勢に進めたように見れましたが焦りが出たか逆転を許してしまいました。

⑫●羽生善治九段(6位・5勝4敗)vs〇木村一基九段(12位・1勝8敗)

 ※羽生九段は目下4番手。木村九段は8連敗で降級がほぼ決定。

 ※羽生九段敗れて4敗目。6番手に後退してA級復帰はお預けになりそう。

⑬〇山崎隆之八段(7位・5勝4敗)vs●横山泰明七段(9位・1勝8敗)

 ※横山七段は残り4局全勝してどうか?という瀬戸際です。

 ※横山七段は敗れて降級が決定。

⑭●大橋貴洸七段(11位・5勝4敗)vs〇近藤誠也七段(3位・5勝5敗)

 ※近藤誠也七段は昇級のチャンスでしたが不調に陥って苦戦。大橋七段は5番手で昇級圏内。

 ※大橋七段は4敗目でほぼ脱落。

 

(5)第65期王位戦6組決勝

⑮●菅井竜也八段vs〇藤本渚四段(先)

 ※藤本四段はデビュー初年度で34勝6敗、勝率.850と藤井聡太八冠を猛迫。現役A級棋士とは初手合わせになるので真価が問われる一戦で大いに注目されます。もし勝つようだと中原誠六段(16世名人)の歴代最高勝率の更新が見えて来ます。敗れると34勝7敗となって勝率は一気に.829まで下がります。

 ※藤本四段は優勢に進め、一時逆転を許しましたが再逆転で現役A級で名人挑戦権を争っている管井八段を破る銀星。トップ・グループの棋士とも互角に戦える実力が備わって来たと観て良いようです。勝った藤本四段は挑戦者決定リーグ入り。デビュー初年度の四段がリーグりした前例は無いと思います。藤本四段は35勝6敗、勝率.853。

 

(6)第9期叡王戦段位別予選・五段戦

・準決勝

⑯●今泉健司五段vs〇斎藤明日斗五段(先)

 ※勝った斎藤明日斗五段は同日決勝で西田拓也五段と対戦して勝利。

 

・決勝

⑰●西田拓也五段(先)vs〇斎藤明日斗五段(⑯の勝者)

 ※勝った斎藤明日斗五段は挑戦者決定トーナメント進出。

 

(7)第49期棋王戦挑戦者決定戦二番勝負第1局

⑱●広瀬章人八段(先)vs〇伊藤匠七段

 ※棋王戦の挑戦者決定トーナメントは2敗敗退制で伊藤匠七段は準決勝で広瀬八段に敗れて敗者復活戦にまわったので挑戦権獲得には2連勝が必要。何方が挑戦者になっても竜王戦に続いて藤井聡太八冠への2度目の挑戦となります。

 ※敗者復活戦を勝ち上がった伊藤匠七段が千日手指し直しの末に広瀬九段を破って1勝。第2局の勝者が藤井聡太棋王(八冠)への挑戦権を獲得します。

 

(8)第95期棋聖戦二次予選2組準決勝

⑲〇佐藤天彦九段vs●村中秀史七段(先)

 ※珍しい対戦と思いましたが過去5戦して村中七段が3勝2敗で勝ち越しています。ただし、2009年4月以来13年半ぶりの対戦。

 ※勝った佐藤天九段は決勝で屋敷伸之九段と対戦します。

 

(9)第31期銀河戦決勝トーナメント準決勝第2局

⑳丸山忠久九段vs広瀬章人九段

 ※放送前に結果が公開されていて決勝戦は藤井聡太銀河(八冠)vs丸山忠久九段と決まっています。

 

◆将棋連盟 棋士別成績一覧(レーティング)