永瀬九段失速で追い上げた菅井八段が王将に挑戦・11月22日の将棋対局結果(2023.11.23) | 東京の四季(庭園&公園)のブログ

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◆11月22日の将棋対局結果

 

(1)第82期順位戦A級5回戦第5局

①稲葉陽八段(7位・1勝3敗・先)vs中村太地八段(10位・2勝2敗)

 ※タイトルは守って一人前と言われますがA級の座も同じ。上がるは難し、されど残るのもまた難しで1期だけ在籍と言う棋士も何人か居ます。在籍の期を増す毎に箔が輝きを増して行きます。稲葉陽八段は連続6期、通算7期在籍ですが今期は降級のピンチ。

 ※稲葉陽八段が慎重な指し回しで勝利。両者共に2勝3敗となりました。中村太地八段は順位が低いので下から3番目の成績になって降級争いに加わることになります。稲葉八段も下から5番目ですから危険が一杯。

 

(2)第65期王位戦予選

・6組3回戦

②●大石直嗣七段(先)vs〇井田明宏四段

 ※大石七段は今期好調ですが新鋭にしてやられました。勝った井田四段は準決勝進出。藤本渚四段と対戦します。

 

・7組3回戦

③〇村山慈明八段(先)vs●澤田真吾七段

 ※勝った村山八段は準決勝進出。冨田誠也四段と対戦します。

 

(3)

第9期叡王戦段位別予選

・五段戦3回戦

④〇今泉健司五段(先)vs古森悠太五段

 ※勝った今泉五段は準決勝で斎藤明日斗五段と対戦します。

 

・七段戦3回戦

⑤〇都成竜馬七段(先)vs平藤眞吾七段

 ※勝った都成名南淡は準決勝で高見泰地七段と対戦します。

 

(4)第73期王将戦挑戦者決定リーグ戦7回戦

 ※羽生善治九段は一足先に全局を消化済で4勝2敗。堂々リーグ残留を決めて本日、永瀬拓矢九段、菅井達也八段が共に敗れると羽生九段を含めた三者でプレーオフになるという舞台設定です。

⑥〇渡辺明九段(1勝5敗)vs●豊島将之九段(2勝4敗)

 ※渡辺明九段は早々と陥落が決定。豊島九段は勝って近藤誠也七段が敗けると残留。

 ※渡辺明九段、意地の全敗回避。豊島九段はリーグ陥落となりました。豊島九段は今年度19勝11敗。上半期は13勝5敗、勝率.722とマズマズでしたが下半期に入ると5勝6敗と敗け越しに転じてしまいました。渡辺明九段は「冬将軍」の異名を取ったほどですが今年は暖冬のせいか今一つ調子が上がらない様子で苦戦が続いています。

⑦●永瀬拓矢九段(4勝2敗)vs〇佐々木勇気八段(2勝4敗)

 ※永瀬九段は勝って菅井八段が敗けると挑戦権獲得、菅井が血段が勝つとプレーオフ。

 ※永瀬九段は中盤で疑問手が出て形勢を損ない追い上げも不発で2枚目を喫し、菅井達也八段が勝って5勝目を挙げたことにより手中に収めかけた挑戦権を菅井八段に奪われてしまいました。

⑧〇菅井竜也八段(5勝1敗)vs●近藤誠也七段(3勝3敗)

 ※菅井八段は永瀬九段と同じ条件。近藤七段は勝てば昨年に続いてリーグ残留、敗れると豊島九段が敗れた場合に残留となります。

 ※永瀬九段が先に敗れて4勝2敗になったため勝てば挑戦権獲得という状況になった菅井八段。プレッシャーを跳ね除けて叡王戦に続い続いて今年2つめの挑戦権を獲得。二日制の七番勝負で藤井聡太王将に挑みます。近藤誠也七段は敗れたものの豊島九段が敗れたため辛うじてリーグ残留。

 

◆将棋連盟 棋士別成績一覧(レーティング)