棋聖戦第1局&棋王戦挑戦者決定T1回戦・6月5日の将棋対局は2局(2023.6.5) | 東京の四季(庭園&公園)のブログ

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◆棋聖戦第1局&棋王戦挑戦者決定T1回戦

・6月5日の将棋対局は2局

 

(1)第94期棋聖戦五番勝負第1局

①藤井聡太棋聖(七冠)vs佐々木大地七段

 ※佐々木大地七段は藤井聡太棋聖より半年早い2016年4月20歳でプロ入り。三段リーグで1位、2位になることなく3位の次点を2回取得してフリークラス編入の権利を行使してのプロ入り。フリークラス編入の場合は順位戦(C級2組)への参加権が無く、10年以内に「30局以上の勝率が6割5分という規定を満たしてC級2組に昇級出来ないと強制引退になるという厳しい条件付き。しかし、佐々木大地七段は1年も経たず2017年2月17日に20勝8敗の成績となり、残り2局敗けても20勝10敗で勝率.667が確定したことによりC級2組に昇級を決め2018年度(第76期)から順位戦に参加。半年遅れでプロ入りした藤井聡太棋聖と同じ順位戦のスタートとなりました。この期の昇級者は10戦全勝の藤井聡太四段、8勝2敗の都成竜馬四段、増田康宏四段の3名。佐々木大地四段は8勝2敗と同星ながら順位の差で石井健太郎四段、遠山雄亮五段、大橋貴洸四段、今泉健司四段に次ぐ8位の成績に終わりました。以来、毎期8勝2敗と7勝3敗を繰り返して容易に昇級ならず、今期(第82期)は7期目の挑戦となります。6月2日付の記事に書きましたが佐々木大地七段の通算成績は375局266勝109敗.7093で数少ない勝率7割棋士。当然レートも高くランキング10位以内に入ることも度々で、昨年度末から特に調子が良いようで今年度に入っても11勝1敗と絶好調。ランキキングは7位となっています。実力はA級八段を凌ぐものがあるのでタイトル戦の挑戦者になっても不思議ではないので溜まりに溜まったマグマが一気に噴き出したという感じでしょうが、棋聖戦に続いて王位戦まで挑戦者になるとは驚きました。藤井聡太棋聖とは過去4戦して2勝2敗の五分。この後、棋聖戦第3局の次に第64期王位戦の第1局が行われる日程になっています。フルセットになると都合12局戦われることになり一昨年の豊島将之九段が王位戦、叡王戦、竜王戦に次ぐロングラン対戦となります。この時は藤井竜王が王位戦4-1、叡王戦3-2、竜王戦4-0で勝を収めたので都合14局戦われました。もどかしさを感じさせ続けて来た佐々木大地七段ですが藤井聡太竜王・名人とのダブル・タイトル戦は大躍進の端緒となって1年でも早くA級入りを果たして名人戦七番勝負の舞台に立って欲しいものです。

 

(2)第49期棋王戦挑戦者決定トーナメント1回戦

②三浦弘行九段vs近藤誠也七段

 ※26歳の近藤誠也七段も期待の星ですが昨年度はスランプに陥ったようでかなり食い足りない成績に終わり今年度も2連敗のスタートでピリッとしません。今年度はA級昇級のチャンスをシッカリものにして欲しいものです。対戦成績は近藤誠也七段が5勝1敗、5連勝中と圧倒しています。勝者は2回戦で豊島将之九段と対戦します。