藤井聡太叡王2連覇にリーチ・5月15日の将棋対局結果(2022.5.16) | 東京の四季(庭園&公園)のブログ

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◆5月15日の将棋対局結果

(1)第7期叡王戦五番勝負第2局

①出口若武六段(先)vs藤井聡太叡王(五冠)☛千日手

 ※第1局は後手番ながら善戦した出口六段。先手番で勝っておかないと一気に持っていかれそう。しかし、藤井叡王、五冠と言えども簡単に勝てないところが将棋の面白味とも言えましょうか。対局場は名古屋市中央区の「名古屋東急ホテル」。昨年6月に行われた第62期王位戦で藤井竜王がおやつに選んだことから一躍全国区の人気スイーツとなった「ぴよりん」が再び登場するかどうか?

 ※藤井叡王が桂馬を犠牲にして角の打ち込みから馬を作って優位に立ったかと思われましたが、出口六段が馬の解消をはかる手段に出て

藤井叡王は無理に馬を活用する手を選ばず千日手になりました。馬で飛車を苛める運びも有ったようですが桂馬を損していることもあって先手番となる千日手を選択したのでしょう。勝負に辛い一面を垣間見た感じがしました。

①-指し直し局

 〇藤井聡太叡王(先)vs出口若武六段

 ※相掛かりの出だしから角交換になり後手番に回った出口六段は▽7六飛と横歩を取る作戦。この手と藤井叡王が飛車先の歩を交換した▲2四飛に対して出口六段が▽2二銀と上がって飛車の侵入を防いだ手の絡みが一瞬のスキになったようで藤井叡王29手目▲2一角の打ち込み。

この角のスジに「横歩を取った飛車」が居ることで出口六段は藤井叡王の先攻を許すことになったようです。藤井叡王は飛車金交換の損を冒して角を成り▲8二歩と嫌味な歩打ち。対して出口六段が▽9三桂と逃げた一手で藤井叡王が優勢に。そして飛車の素抜きを狙う▲4四金打ち。▽同歩と取れば▲7六馬と飛車を取って駒の損得は無くなりますが陣形が乱れた出口陣は壊滅状態に陥ります。出口六段はやむなく飛車の体を交わしますが藤井叡王は馬と金で出口玉を追い詰める展開になり75手の短手数で藤井叡王の完勝となりました。藤井叡王は叡王戦がタイトル棋戦になった第3期以降、誰も成し得なかったタイトル防衛まであと1勝としました。タイトル棋戦7連勝の藤井叡王(五冠)に対してタイトル戦初挑戦の出口六段との経験の差が如実に表れた戦いになっているように感じます。

 ※「おやつ」は主催者の「不二家」さんが自前のお菓子を用意したので「ぴよりん」の出番は有りませんでした。

 

(2)第72回NHK杯将棋トーナメント1回戦

➁〇佐々木勇気七段(先)vs●本田奎五段

 ※レーティング・ランキング30位(佐々木)と31位(本田)の対戦で好カード。対戦成績は過去2戦して佐々木勇気七段が2連勝。勝者は2回戦で

松尾歩八段と対戦します。

 ※対本田戦2勝敗け無しの佐々木勇気七段が勝って2回戦進出。

 

◆将棋連盟 棋士別成績一覧(レーティング)