棋聖戦ベスト8出揃う(2020.3.23) | 東京の四季(庭園&公園)のブログ

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◆棋聖戦ベスト8出揃う
◆第91期棋聖戦決勝トーナメント1回戦3局
(1)〇三浦弘行九段(先)vs広瀬章人八段
(2)丸山忠久九段(先)vs〇郷田真隆九段
(3)〇山崎隆之八段(先)vs久保利明九段
◆本日3月23日、第91期棋聖戦決勝トーナメント1回戦の残り3局が行われベスト8が出揃いました。三浦vs広瀬戦は攻め合いを制して三浦九段が勝利。広瀬八段は10勝2敗と大きく勝ち越していた三浦九段に敗れて今期25勝23敗、直近20戦では6勝14敗。竜王を失って不調に陥った感があります。それでも第69期王将戦七番勝負では渡辺明王将(三冠)に挑戦して3勝3敗と好勝負を演じています。広瀬八段は王将位を獲得するとタイトル獲得3期となって九段に昇段します。最終第7局は3月25日、26日に新潟県佐渡市にて行われます。渡辺王将も第45期棋王戦五番勝負では新鋭・本田奎五段の挑戦を3勝1敗で退けて貫録を示しましたが、過密スケジュールが影響しているのか負けが目立って調子は下降気味。好調とは言えない両者の最終決戦はどちらに軍配が上がるか?

◆丸山vs郷田戦は羽生世代同士の対戦で過去丸山35勝、郷田21勝と分の悪い郷田九段が上手く差し回して完勝。席次上位の丸山九段は先に対局室に到着して下座に着いたとのことで勝ちまで郷田九段に譲ってしまった感じ。
◆山崎vs久保戦は、過去山崎8勝、久保7勝と好勝負。最初から見ていなかったのでオーソドックスな三間飛車vs居飛車の展開かと思っていましたが、先手の山崎八段が5手目▲6六歩、と角でタダ取りされる所に歩を突き出す「パックマン」と呼ばれる奇襲戦法を用いていました。久保九段が避けたためにオーソドックスな駒組に戻っていたのでした。と、見た直後から山崎八段が無茶と思える攻勢に出たのを久保九段が飛車切りから強襲。山崎陣はたちまちバラバラになって久保九段が一気に優勢に。しかし久保九段は自陣の硬さに油断したのか、山崎八段が反撃に転じ見事な美濃崩しで逆転勝ち。
◆藤井聡太七段の運命の道、第二段は菅井竜也八段戦(日程未定)、これに勝つと第三段は準決勝で佐藤天彦九段vs郷田真隆九段戦の勝者と対戦することになります。
◆第61期王位戦挑戦者決定リーグ戦の方は結果だけ。詳細は追って。
(1)白組2回戦・〇羽生善治九段(先)vs阿部健治朗七段
(2)紅組4回戦・〇豊島将之竜王・名人vs
鈴木大介九段
(3)紅組2回戦・佐々木大地五段(先)vs永瀬拓矢二冠戦は双方入玉となり点数勝負に。
   現在永瀬二冠は24点で佐々木五段が残した桂馬を取れば引き分け(持将棋)。桂馬
   を逃げ切れば佐々木五段の勝という切羽詰まった状態でもう少し時間が掛かりそう
   です。