我が家(ハナリンオフィス)から徒歩3分ほど。
金勝寺旅館の隣、「さくらやま」と呼ばれる、歴史的な場所があります。
残念ながら半分は道路拡張で削られ、しかも、個人の所有地なので入れないのですが、
ここは、寛政の改革で有名な松平定信と、会津藩から貴族になって明治を生き抜いた山川大蔵(浩)の別荘があったところなんですねー!
松平定信
https://ja.wikipedia.org/wiki/松平定信
山川浩
https://ja.wikipedia.org/wiki/山川浩
(八重の桜では玉山鉄二さんの役どころ)
道路拡張工事の時、室町時代の器なども発掘されたそうで、松平定信以前にも、雅な人の住む場所だったんじゃないかと思います。
松平定信さんも、山川浩さんも、風光明媚なこの別荘に来ると、歌を詠みたくなるらしく、山川さんは「さくら山集」という詩集を残されています。
本によれば、ここから阿武隈川、東には月待山、南には関山、西には那須連山が見えて、それはそれは、朝に夕にと、美しい風景が望めたらしい。
そしてなんと、私のおじいちゃんがこの部落を代表して、「さくら山」という石碑の文字を書いたそうで、今も残っています。
すでに先の戦争で、硫黄島で玉砕した母方のおじいちゃん。
もちろん、会ったことはありません。
残っているのは、この石碑(笑)
しかも、エライ人達の別荘跡に。
だから、毎年のように桜の季節になると(桜がキレイだから「さくら山」だったのでしょう)、会いに行きます。
明治35年ごろの写真(山川浩所有)
↓
現在(個人所有)
今は趣のある樹木が数本残されているだけ。風景も、目の前に国道が通って、すっかり変わってしまったけど、少し、気配を感じることができます。