①・②に肺炎治療について書きました。

 

患者さんが感染症にかかっている場合、これらすべての処置に手袋やエプロン、ゴーグルなどの感染予防に使う物品が必要なのです。それは、看護師自身の身を守るため、他の患者さんへの感染防止のためです。

 

 

そして、一番大事なのは患者さんの家族のサポート。医師から話を聞けるように調整するだけでなく、家族の思いを聞き不安な気持ちに寄り添います。

 

時には医療者に対し苛立ちや怒りをぶつけてくる方もいます。

 

 

 

呼吸器でも呼吸のサポートができなくなった場合は今度は看取りという方向になります。

 

呼吸が苦しいと感じないように麻薬などを使います。

 

テレビやSNSではコロナウィルスで亡くなったと表現されることが多いですが、コロナウィルス感染を契機としたさまざまな合併症が原因であるであると思います。

 

 

 

国はいまコロナウィルスの肺炎治療のために呼吸器の増産や人工心肺ECMOの増産をしています。

 

 

しかし、今までのブログにも記載したとおり呼吸器管理には呼吸の観察だけでなくいろいろな観察やケアが必要とされます。呼吸器の管理だけでもこれだけのリスクがあります。人工心肺を使うという事は呼吸器管理以上の厳密な管理、観察が必要なのです。ブログに記載したことはごく一部です。

 

この管理をするには勉強ももちろん必要ですが、経験が一番です。

 

1人の看護師が現状と先読みする力をつけるのにどのくらいの年月や経験が必要かは個々人によります。

 

 

看護師の免許があっても、得意不得意はあり経験していない分野の管理はできないのです。

 

 

以前とあるニュースで

 

 

『潜在看護師を働かせればいい』

 

 

という話がでました。潜在看護師とは、免許を持っていてもなんらかの理由で働いていない看護師のことです。

 

働いていない看護師が最前線で働くためにはどれだけの時間が必要か…

 

医療者も人間です。自分自身そして大切な人、家族がいます。

 

 

最先端の医療でコロナウィルスに対する治療をしている医療者に危険手当が支払われていないことで問題になっていますが、私が病院に勤務している15年間も危険手当などは支払われていませんでした。

 

状況が違うとはいえ、今まで看護協会も医師会もわかってたのではないかとも思います。

 

外出自粛や、お家で過ごすことでストレスや苛立ちを感じている人も多いです。

 

それは、医療者も同じです。

 

今まで書いてきた入院後の生活を大切な人に背負わせてしまうかもしれない・・・

 

世の中に絶対はありません。絶対感染しない可能性はないのです。

 

外出自粛をすることでその可能性が1%でも減らせるなら・・・照れ

 

ブログに書いたことは全ての人に当てはまるわけではありません。

でも、可能性としてこういう治療があることを知っていてほしいと思います。

誰かが入院することになったときに、ここに記載していることを役立ててもらえればと思ってます。