こんばんは
ナーシングドゥーラきんじょう なつこです
今日は「アタッチメント~愛着~」についてお話ししようと思います
アタッチメントという言葉聞いたことはありますか?
アタッチメントはもともと発達心理学という心理学の学問領域における専門用語でイギリスの児童精神医学者のジョンボウルビーが1960年代に「アタッチメント理論(愛着理論)」として提唱しました
こどもは乳幼児期に母親から無条件に受け入れられ、愛される経験を通して母親(主たる養育者)とのアタッチメントを形成し、このアタッチメントがこどもの人格形成の基盤となります。
こどもが心身ともに健やかに成長するためには親との安定したアタッチメントが必要です。
心が優しいこと
コミュニケーション能力が高いこと
運動ができることなど、親がこどもに望むであろう様々な資質は
いかなるアタッチメントをはぐくんできたか
ということに関連図けられます。
アタッチメントはこどもの年齢や発達段階によってテーマもその取り組みも変わります
私が今まで病院などで仕事をしてきた経験を踏まえて、アタッチメントについて学びなおし感じたこと、それは
アタッチメント障害を疑わせる人が多いのではないか?ということです・・・
自信が持てずに不安定になったり
易怒性が強かったり
依存的だったり
上記の3つだけではありませんが、これってすべてアタッチメントに関係があるのではないかと思いました。
こどもの頃に得られなかった親や主たる養育者からの絶対的安心感、絶対的信頼。その経験が足りなかったり、すれ違いで大人になってもその思い出を持ちながら生きている人が多くいます。
例えば10歳でアタッチメント障害、アタッチメントが不足していたとしましょう。そのこは10年だけ昔にさかのぼってアタッチメントの足りなかった部分を補えば次のステップに行き成長できます。
でも、40歳だったら・・?
60歳だったら・・?
と考えると遡るのに時間もかかります。
自分自身はどうかなと考えたら、年上の人ばかり好きになったり、付き合ったりしてました。
それはたぶん父親との関係で父親に甘えたい、頼りにしたい、かまってほしい・・・という思いが強かったからではないかなと今では思います。
私の父親は戦時中に産まれました。7人兄弟の6番目。沖縄の混乱の中で日々の生活に精いっぱいだったでしょう。 自分を表現するのが本当に下手な人で自分の思うとうりにならないと気がすまない人です。
きっとその彼の行動の裏には寂しさや甘えたかった思い、親に認められたかった、見てほしかったそんな思いがあるように思います。
アタッチメントはこどものころだけでなく、大人になっても生涯を通じ関係してくることだと気づいたとき、なんて興味深い大切なことなんだろうと思いました
みなさんはいががでしょうか?