クローバー -5ページ目

クローバー

おもいつきで、小説を書いてみようと思います

お昼を過ぎた頃、湊口がやってきた



「どうも。青木さんから聞きました。どうかされましたか?」


「いや、少し話がしたかったから」


「話とは?」


「俺って、何の薬を飲んでんの?」


「痛み止め、抗生剤、あとはいろいろ」


「なんだよ、いろいろって」


飛嶋はイラッとした
困った様子で湊口は答える


「詳しくは話せないんだ」


「またそれか…聞き飽きたな。じゃあ、これって誰かを救う為?」


「…そうだ」


「誰を?」


「世の中の誰かだ」


湊口は答えをぼかす



「誰かか…。夢を見たんだ」



「夢?」


湊口は腕を組んだ
飛嶋は下を向き話す



「妻と、娘が出て来た。俺は医者とスーツのおっさんの話を聞いて書類にサインした。もしかして、これは記憶の一部なのか?」


「それは僕にも分からない」


「そうか。じゃあ、もう1個だけ」


「なんだ」


「あと何日だ?」


「?」



飛嶋はキリッと湊口の目を見た



「あと何日生きられる?」


飛嶋の問いに湊口は少し間をおいた



「人の寿命は分からない」



飛嶋は目線を湊口から外した



「そうか、それもそうだな。呼び立てて悪かった」


「いや、またいつでも呼んでくれ」



湊口はそう言うと出て行った