夏の暑い夜。
いつもは夏でも湯船に浸かるが、
その日は、シャワーで済ませた。
鏡と向かい合い、顔に保湿剤をつけ、
潰してしまったニキビにオロナインを塗った。
そして、
ドライヤーに手にとった。
左手で髪を掻き分け、
右手でドライヤーの口を左右に激しく振っていた。
目が乾いてしまうので、しっかり目はつむっていた。
そこで、ドライヤーの音がいつもと違うことに気付いた。
いつもは、半坪程しかないこの洗面所でドライヤーを使うと、
反響音で周囲の音は遮断される。
しかし、今日は違う。
反響音は無く、そわそわと何かが動く音が聞こえた。
この狭い空間で何が起きてるのか。
ドライヤーは最近買ったばかりの、マイナスイオンがでるやつだ。
風量も多い。
壊れることはまず考えられない。
というか考えたくない。
鏡の自分を見つめ、
一旦冷静さを取り戻した。
意を決して、音の出元を確認すると、
