恐怖の病院
さりぃチャンのお洋服を買ったペットショップの中に華子を苦しめた病院の支店がある。
そこは1人の獣医と1人の受付で営業をしている。
診察室がガラス張りになっていて中の様子を見れるようになっている。
1年近く病院に通っていると先生の顔やどんな人かがわかってくる。
「今日の医者は誰?」
覗いてみてアタイは青ざめてしまった。
そこにいたのは何もできない若い男の医師だった。
華子の目がおかしくなってしまって病院に連れて行ったとき
おかしい目と反対の目を角膜炎だと言い、
「ではおかしいほうの目はナンなんですか?」と聞くアタイに
「わかりません」と答えそのまま帰らせようとした医師。
病気が病気なので粘るアタイに
「検査をして見ますのでお預かりします」との返答。
迎えに行き話しを聞くとまったく関係のない検査をして
「どうしてその検査をしたのか?」と問い詰めると
下を向いて黙ってしまった医師。
夜中に華子が具合が悪くなって病院に電話をし
「今飲んでいる薬を飲ませていいのか?」と尋ねると
「飲ませないでください」との返事。
「でも今日診てもらった先生には何があっても飲ませるように言われたんですけど・・・」と言うと
「あっ!!それなら飲ませてください。えぇ~と、原因は他の事かもしれないんで・・・。飲ませてください」
華子が急変して病院に飛んでいくと華子の横に黙って立っていたのもその若い男の医師。
何の説明をするでもなく、ただ立っていた。
その時の彼の唯一自分から発した言葉は
「今日までの料金は後日で構いませんので・・・・」
そんな言葉だった。
今現在いろんな勉強をしているのだろう。
いっぺんにプロになれるはずもない。
でも・・・・。
病院側は
「院長やベテランが一緒についてフォローをしています。フォローをしていきます」とアタイに言った。
あれから何ヶ月?
3?4ヶ月しか経っていないのよ。
もう彼は1人立ちできるほどの力を持ったの?
人がいないから?
結局病院の体制は何も変わっていないって事ではないの?
本店にいるときよりも生き生きしているように見えた。
まわりを気にすることなく診察できるんだものね。
でも大丈夫?
1人で診察して診断する事が出来るの?
そこまで成長してくれたの?
確かにあの支店では何かあったら本店に回すようになってるみたいだけど・・・。
【その本店が怪しいのだか・・・】
何かを見つけることが出来るのか?
あまりに恐い。
恐すぎるよ。
あの病院。
華子の死は何の勉強にもならなかったの?