神頼み② | 君の瞳は宇宙より広く闇深く、また空より青く澄んでいて綺麗だと思う。

君の瞳は宇宙より広く闇深く、また空より青く澄んでいて綺麗だと思う。

子供の頃から育てにくかった息子は
中2で不登校になり、そして強迫性障害を発症する。

毎日毎日、とにかくカレンダーをさする。


朝も晩も


娘は何が何だか訳がわからないと言いながら、合格発表までの間、親子で必死にカレンダーをさすりあげた。




結果、合格!


友達も一緒に!


娘と一緒に喜び、その日のうちに早速お寿司やらケーキやらの大ご馳走、ついでに欲しいゲームまでご褒美で買う始末。

受験大フィーバーとなった。


娘を信じてよかった。


なんてったって娘の担任からは

志望校を併願で受けなさいと三者面談で言われたほどだ。

「明日じゅうに書いて提出してねニッコリ」



娘の志望校のパンフも出してもらえず

娘の調査票すら教室にないので…とおかしなことを言う担任だった。

途中で取りに行ってもらうよう話をしたが

なんのために面談に来たのか、わけわからん。


面談が終わり娘と頭の上でヒヨコがぐるぐると目まぐるしく廻る。


要は、受からないってことが言いたいんよな?





いやいや待て待て。

なんのために高額な塾料をお支払いしているんだい


塾の先生にあわてて相談したりした。



それから年末年始は帰ってきた(来なくていいのに)旦那に数学の特訓をしてもらったり

ゲームを禁止したり、本人なりに努力した。




良かった…



親子でまたさすりさすりとカレンダーをさすりまくる。


なるほど効果があるのだと信じて、いやらしくも新たなる願い事を貼り付けたところ。



息子の強迫が寛解する。

2026年の3月に高校を卒業、やりたい事が見つかり、その道に進む。と

そんなことを書く。



ついでに私の収入が臨時で毎月➕10万円っと。


それと人間関係の悩みが解消しますように…


という

とてつもなく強欲で重たいカレンダーとなってしまったが

あれからいそいそと、さすりさすりお祈りする毎日である。