トムさん「ああいいよ」
語り出しました。
お酒も入っているので、やや盛り状態。
まあっ 大目に。
その日は麓の村で聞いたツリーハウスが
どうしても見たくて森に入ったんだ
歩いていると空が怪しく
ポツポツがザーザーに
これはいかん。
ちょうど古い納屋を見つけて
雨宿りさせてもらったんだ。
なかなか雨脚が弱くならなくて
何時のまにかウトウト
なにやら話し声とわらい声が
「ん?君たち誰」
「私たちこの森の妖精」
「妖精」「妖精」
「あなたは旅人?」
「ああっツリーハウスを見たくてね」
「え~っ だめ ないの」
「え~っだめ」「もうないの」
「そうなんだ 麓で聞いたんだけど」
「森に大きな車が来たの」
「来たの」「どどーんて」
「ツリーハウスの周り木がなくなったの」
どうやら開発区域のようだった。
「私たちもよそへ行くの」
「よそへ」「よそへ行くの」
妖精たちも住みにくということか
「君たちみつからなかったら僕の住んでる森へおいでよ」
そんな話しをしてたら
雨もやみ晴れてきたんだ
「さ~ツリーハウスがないのなら麓へ戻るか」
振り返って「きみたちは」
あれ~いない
マークが「嘘だートム 寝ぼけてたんだろ」
「そうかもな ははは 森の住所は教えたよ」
マイケルが「ああいいよ 来たら面倒見るよ」
マークが「なんだよ二人してメルヘンか」
3人はおおきなアクビ
二人とも泊まっていきました。
あっという間に三部合唱
ゴーゴー
ガーガー
フニュウフニュウ
つづく