トムは旅行から戻り
出版社に送る原稿を仕上げ
その合間に部屋も片付け
足の踏み場も作った。
「ふ~できた」大きく伸びをし
「さて コーヒーをいただくか」
ピンポンピンポンピンポン
「トム トム いる」
あの声はマーサさん
ドアを開けると子供たちも一緒
「こんにちは。先日はごちそうさまでした」
「いえ こちらこそ美味しいお菓子を」
おねえちゃんが「トムさんありがとう」
「おいしかったかい」
「うん ママの作ったクッキーの次くらい」
「ちょっと イヤだわ」と照れるマーサさん。
「ここの所、こもっているみたいだったから
はい おにぎり」
「わ~いつもすみません。ちょうど仕事が片付いて
いまから、郵便局に行くところでした」
「そう お天気良いしね」
「あのね これから公園いくんだ~」
「そうかおチビちゃんたちも いいね」
郵便局から帰り家に入ろうとしたとき
「お~い トム 暇になったか」
「やあっ マイケル。釣りにいくのか」
「トムを誘いに来たんだよ」
「久しぶりに行くか 用意するから入ってよ」
「ほほっ 夜逃げの用意か」
「いやだな~君たちが部屋が片付いていないと
言ったので、断捨離だよ」
「ふ~ん 捨てるのか」
「クリスマスバザーに出そうかと」
「ん?ゴミ」
「失礼だな、各地の珍しいものだよ。
結構値段の高いお宝もあるんだ」
「まあ趣味があえば、お宝かな」
マーサさんにいただいたおにぎりを持って。
「なあ マークはどうしてる」
「今日はガイドの仕事さ、釣りの穴場聞いたんだ
竿入れたらどんだけでも釣れるって」
「へ~今日の夕飯は決まりだね」
二人はウキウキです。
つづく