冬はどうしても籠りがち。
関東地方の冬は、雪が滅多に降らないので茶色に覆われた世界でしたが、寒く長かった冬も峠を越え、春の便りが聞こえて来ました。
今こうして梅の花や河津桜の花を眺め、ゆったりとした気持ちを持てるのは、健康であってこそなのだと健康に感謝しております。
草花が大好きな私にとって、これから始まる季節は私を多忙にします。
暖かくなると気持ちがウキウキして参ります。
闘病中は、花や病院までの車窓から見える景色にさえ目が向かず、頭の中は検査の結果や先生とのやり取りなどの不安でいっぱいでした。
今考えると、癌との格闘中は、心も身体も全く余裕が無かったのでした。
物心がついた頃から私は、病院(医院も含めて)とは無縁の生活を送って来ました。
体調が芳しくない時は、寝ていてさえすれば良くなると思い、実践して参りました。
その様な考え方を覆したのが癌でした。
そう甘くはありませんでした。
闘病中は、『こんなに苦しいのならば、いっそのこと頭と身体を切り離してしまいたい。』といった妄想を抱くほど辛かった時期もありました。
しかしながら、そんなことが出来る筈はも無く・・・
また、膀胱がんになってから初めて、片方の腎臓しか機能していないことが発覚しました。
本来は、2つある腎臓で身体を支えているのですが、1つで2つ分の働きをしていたのです。
その事を知ってからは、腎臓が愛おしくなり、大切にしてあげなければならないという感情が芽生えました。
膀胱がんの転移の関係で、たった1つの腎臓も取り除く提案をされたりしましたが、どんなに苦しくても、私が守ってあげなければいけないという気持ちでした。
私が勝つか、膀胱がんが勝つか。
癌という病気は、闘いなのだと実感しました。
それならば、絶対に勝たなければならない。
癌に勝つには、時間との勝負なのだと、笹野さん(末期の肝臓癌(余命3ヶ月と宣告)を克服された方)に教えて貰っていました。
時間との勝負の始まりです。
私は私なりのやり方で。
※まとまりがないですが、ブログを参照してみてください。
今闘病されている方も、癌との闘い方は人それぞれだと思っています。
時間との勝負ですが、模索し研究し、時には元気になった方のアドバイスを取り入れたり真似をしたり、強い気持ちを持って闘病に挑んで貰えたらと願っています。
長い冬を越せば、そこにはきっと穏やかな春が待っていると信じて。