膀胱がんの事を心配しないでお茶を飲めるのは幸福な事

年末はお正月の準備で忙しくしておりました。

年が明けるとコロナが蔓延していて、お出掛を躊躇してしまう日々が続いていました。

その様な状況が続いている最中のある日、縁側にお父さんと一緒に腰掛け、お茶を飲んでいました。

私は、「お父さん、ここ数年、膀胱がんの事を心配しないで、こうしてお茶を飲めるなんて幸福な事かしらね。」と話し掛けました。

お父さんは、「色々と苦労があったから闘病中の事は忘れてはいないけれど、こんなにゆったりした気持ちで何年もの間、お正月を迎えられるとは思いもしなかったな。」と返って来ました。

夫婦になって45年。

その何分の一かを、膀胱がんとの闘いに費やしたのでした。

膀胱がんとの闘病を思い出す度に、お父さんへの感謝の気持ちが湧き上がって来るのでした。

縁側での話は続き、お父さんが、「白血球がだいぶ上がって来て良かったな。前はかなり数値が低くて心配していたんだ。やはり免疫力を上げる為には白血球と云うのは大事なんだよな・・・」と言いました。

唐突に難しい白血球の話をし始めたので、私は思わず「何それ?」と言ってしまいました。

お父さんは、「お母さんが膀胱がんになってから、沢山検査をしただろう。入院中だったり、外来の時だったり。その都度検査結果を貰ったよな。折角だから全部取っておこうと思ってファイルにしておいたんだよ。その中に血液検査の結果も結構あったんだよ。ある時、自分の会社の健康診断の結果と比べた事があったんだよ。」と言いました。

私は、先生から検査結果の説明を聞いて検査結果の書かれた紙は、目を通さないでそのままお父さんに渡していたのです。

お父さんは「もう一度振り返ってみるか?」と言ったので、私は「そうね。見てみたいわ。」と言いました。

 

 


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