お父さんの表情をみて診察の予約の決心をする

私は、元気に自由に動ける様になった事で、植え込みのボランティアを皮切りに、町内の行事にも積極的に参加するようになって行きました。

皆が、「おはなさん、おはなさん」と言って迎え入れてくれる事が、とても嬉しくて、更に積極的になって行きました。

それから、時々仲間とランチに出掛けたり、一泊の温泉旅行に出掛けたりと、慌ただしく動き回っていました。

まるで、糸が切れた凧の様でした。

お父さんは、膀胱がんになってからずっと、私が大変な思いをしていた事を分かっているので、忙しく動き回っている私を、大目に見ながら温かく見守ってくれていました。

しかしながら、少し心配している様にも見えました。

そろそろB病院の診察の予約をしなければならない時期に差し掛かっていたのですが、ここまで元気に動けると、診察が必要ない様にも思えてなりませんでした。

明日が見える、未来が見える、自由に動ける、血尿が出ない、痛みがない、それだけで私は、十分に幸せであり満足でした。

そんな毎日が続いている中、とうとうお父さんが、「そろそろB病院の診察の予約をした方が良いんじゃないか?」と切り出しました。

それに対して私は、「この先どうなっても構わないわ。このまま自由に元気に毎日を暮らしていこうと思うの。もう病院には行きたくないのよ。」と返してしまいました。

『出来るなら気持ちに応えてあげたい・・・』

そんな感じが、お父さんの表情から受け取れました。

そんなお父さんを見て、夢から覚めた感じがしました。

私は、「いつまでもこのままじゃいけないと云う気持ちもあるし、病院に電話してみようかな?」と、先程言った言葉を訂正しました。

お父さんは、少しほっとした表情に変わり、その後、意を決して病院に電話をする事になりました。

 

 


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