時々胸が苦しくなることがあった。


急に心拍数が上がったみたいにドキドキドキドキしたり、息苦しくなったり。


何か不調なのかな?でも作業所もやめてバイトが順調で何も困ったことはなかった。


親にも時々、息苦しくなるとは言っていた。

気のせいじゃないと言われていた。


バイトを辞めることが決まってから数日後、救急車を呼ぶ騒ぎを起こしてしまった。


お風呂に入って出て水分補給をしていたらいつものドキドキ、胸が息苦しくなった。

そばに母親がいたので息ができないと言った。

突然死ぬのかと思った。

救急車を呼んでと頼み、どんどん息苦しくなって気が遠のき、意識をうしないそうになった。

このまま死ぬの?まだまだやりたいことがある。Aさんに会いたい、死にたくない。

と強く思ったら徐々に意識が回復してきた。


でも息苦しさはなくならない。

救急隊員がきてくれて処置をしてくれてそのまま病院に運ばれた。

救急隊員が何があったの?と優しく話しかけてくれて、私はよく覚えてないけど作業所であったことを話した記憶がうっすらある。

「大変だったね」「頑張ったね」と言ってくれたのは覚えている。

その言葉に救われた。


病院に着く頃には少し落ち着いていた。

ただ寒気がすごくて震えていた。

看護師さんが寒い?毛布持ってくるからねと接してくれた。


落ち着いてから帰宅した。

過呼吸と診断された。


突然のドキドキ、息苦しさ、意識が遠のき、本当にこのまま死んじゃうんじゃないかと思う恐怖感。

今までそんな経験はしたことなく、本当に怖かった。

これは過呼吸になった人にしか分からない辛さだと思う。


次の日、バイトのシフトが入っていたが、救急車で運ばれ体調が悪く行けなくなった連絡をした。


母親は昨日の苦しむ私の真似を弟に見せ笑っていた。

「「息ができない」って息してるじゃん。」と。

母親、弟、おかしいと馬鹿にしたように笑っていた。


あんな苦しい思いをしたのに、次の日笑いのネタにされた。

しばらく何かしらあると真似して馬鹿にして笑っていた。


ショックだった。

苦しくて苦しくて助けを呼んだのに、過呼吸だと分かったらこの有り様。

もう誰も信用できない。


落ちるとこまで落ちた。