胃腸炎の時は飲食どうする?!
こんにちは!さいたま市浦和区でフリーランスの管理栄養士・調理師としてお母さんと子供の健康を応援する活動をしている六角はち美です🐝最近、小児の栄養相談をしているのですが、看護師さんから胃腸炎でお困りの方が多いと伺いました。なので今日はちょっと真面目に胃腸炎の時と、その後の食事についてお話したいと思います。お役立ち情報になれば嬉しいです胃腸炎って誰しもが1度はなったことがあるのでは?と思うのですが、原因として①ウィルス感染②細菌感染③薬の副作用など化学物質によるものが多いかなと思います。特に乳幼児さんはアデノウィルスやロタウィルス、ノロウィルスなどのウィルス感染が多いですね。それによって、下痢や嘔吐又は発熱が起こる場合もあるので絶対的に気を付けたいのは『脱水』じゃあ水分をできるだけあげた方がいいよね!と思って、ほしがる子には一気に欲しがるだけあげちゃいたくなりますが、そこはちょっとストップ!どんな子に対しても、少量ずつあげる事がポイントです少量の目安ですが、、、特に嘔吐の後だったら、吐いた後30分ほどは何もあげずに様子を見て、落ち着いてそうなら水分をティースプーン1杯位を10分おきくらいにあげていきます。このときもっと欲しがる場合でも、まずは1杯にとどめましょう。様子を見て吐かずに大丈夫そうなら30分間隔でティースプーン10杯程度あげていきます。激しい嘔吐や下痢や発汗がある場合は、水分だけでなくナトリウムやカリウムなどのミネラルも一緒に排泄されてしまうので、その補給のために水というよりは電解質入りの経口補水液をあげることが大事です!普段は糖分が入っている水分は必要無いと考えているはち美ですが、こういうときのために作られている物なので、しっかり活用してほしいと思っています経口補水液には商品として種類が沢山ありますが、WHOが推奨するナトリウム含有量に適合するのはOS1だけのようです。つまりOS1以外のものはWHOが推奨している値より少しナトリウム濃度が低めに作られているということ。こう聞くと、第一選択肢としてOS1がいいかなと思うかもしれませんが、塩分が多いほど飲みにくさもあるので、OS1が飲めないお子様には飲みやすいアクアライトやアクエリアス経口補水液、アクアソリタなどを使ってあげるといいと思います。ちなみに、スポーツドリンクは、経口補水液と比べて糖分が多くナトリウムが少ないので、脱水予防の時はなるべく経口補水液を選択されるといいと思います。あげる目安ですが、大塚製薬さんのwebサイトで『OS1(オーエスワン)』の適量が書いてありましたので、参考にしてみて下さい・乳児 30~50ml×体重(kg)/日・幼児 300~600ml/日・学童 500~1000ml/日あくまで参考なので、病院にかかっている場合は、医師に指示を仰ぐのが一番です!もし買いに行けないとか近所に売っていないなど経口補水液が手に入らないことがありましたら、厚生労働省が経口補水液のオススメレシピを出してくれていますので作って見るのも手ですね《手作り補水液レシピ》水 1L塩 1~2g砂糖 20~40g(大さじ2~4)これを混ぜるだけ!※塩はできれば精製塩ではなくミネラル豊富な海塩を選ぶようにしましょう!市販のものの方がミネラルバランスを体液に近づけるよう精密に考えられているので、吸収率には違いがあると思いますが、これでも充分だと思っています。実は過去にはち美の勤めていた高齢者施設でも水分補給に経口補水液を使いたかったことがありました。お風呂上がりや活動の後の補水は、毎日のことで市販のものを購入するほどの経費が掛けられず、悩んだあげく手作りをしていました。皆さん、一人も脱水などにはならずに美味しく飲んでくださっていました飲みにくい方にはとろみを付けたり、ゼリーにしたり、更には凍らせてシャーベットにしたり、少しレモン汁を足したりと色々と手作りならではのアレンジができたので喜ばれていました。母乳やミルクを飲んでいる場合はそちらでも大丈夫ですが、どれも少量ずつは基本にして下さいね♡薄める必要もなくいつも通りでOKです。味噌汁やスープの上澄みでも大丈夫ですよ!しっかりと食欲が出てきたら胃腸の復活のサイン♪それまでは栄養不足が心配になる気持ちはわかりますが、無理に食べさせないで下さい。食べたい!の意欲が出てきたら食事を再開しましょうとはいっても、見た目が元気でも胃腸はまだまだ弱り気味ですので、少量から始めるのが鉄則です。食事に関しては以下を参考にしてみて下さい!避けたい物・脂質の多い物(ラーメンや焼きそばなど。下痢、嘔吐の原因になりやすいため)・食物繊維の多い物(特に不溶性食物繊維の多いきのこや外皮が硬い野菜など)・酸味のある物(嘔吐の原因となりやすいベリー類や柑橘類など)・乳製品(アイスクリーム・牛乳・ヨーグルトなど)・甘味の強い物(下痢を誘発させる可能性があるため)・辛味の強い物(嘔吐の原因になることがあるため)・芋類・豆類(腸内で発酵しやすく刺激になるため納豆やさつま芋、かぼちゃなど)オススメな物・お粥、パン、うどん・刺激の少ないバナナ、リンゴや 水分の多い果物(スイカ、メロンなど)・白身の魚、ささみ、豆腐・ゼリー・野菜スープ・味噌汁(上澄みだけでも)・経口補水液色々細かくてわからない!!って時や調理に悩んだときは、離乳食を思い出すと便利です油や濃い味は控え、繊維の少ない食材を柔らかくしてあげる。調理法も蒸すや煮るがオススメです。お粥が苦手なお子様は雑炊のほうが食べやすそうですね。ここで1つはち美がオススメするレシピをご紹介です我が子はお粥があまり好きではないのですが、これはパクパク食べてくれていたので我が家はお粥と言えばコレ!鶏の出汁で炊いていくお粥です。とっても簡単なのに濃厚私も小さな頃から大好きだったのでよかったら皆さんもお試し下さい。胃腸炎でなくとも食べたくなるお粥ですよ↑写真は青菜入りなので、このレシピだとこのグリーン部分がない感じになります☆韓国風鶏がゆ(タッチュ)材料(2人分)・米 1カップ・鶏胸肉かもも肉 1枚(200g位)・葱の青い部分 1本・ショウガ スライス3~4枚位・ゴマ 適量・塩(海塩) 適量作り方①鶏肉を1L位の水を入れた鍋で茹でていく。沸騰したら火を弱めて15分位アクを取りながら。(このときあれば臭み消しに葱の青い部分とショウガのスライスを数枚入れるといい。)②肉に火が通ったら鶏肉と香味野菜を取り出し、スープに洗った米を入れ弱火で炊いていく。(このときに大根や人参などを一緒に入れてもいい)③鶏肉が冷めたら食べやすいように細かく裂いておく。④米が柔らかくなったら③と塩を入れ味を調えて、器に盛り、ゴマをふったら出来上がり!元気な大人が食べるときは最後にごま油を垂らしたり、旨味が足りなければ鶏ガラスープの素を加えてもOKです。アレンジは色々できますので美味しくお試し下さい生姜は食欲も出してくれる効果がありますのでオススメです。長くなってしまいましたが、胃腸炎を起こしたときの飲食についてまとめてみましたのでご参考になれば幸いです最後までお読み下さりありがとうございました今日も皆さまそれぞれの充実した時間をお過ごし下さい♪〜〜 一日一生、素敵な時間 〜〜