五節句のひとつ、桃の節句(上巳の節句)、雛祭り。平安時代、宮中や邸宅では、盃を浮かべた川を愛でつつ和歌や詩をよみ、流れてきた盃のお神酒や、桃の花を盃に浮かべた桃花酒を飲む「曲水の宴」が行われていました。お酒の神様を祀る梅宮大社の祭神 嵯峨天皇が特に力を入れ取り組んでいたとのこと。現在は、上賀茂神社や城南宮などで語り継がれています。 桃の節句の日本酒といえば白酒。雛祭りの雛人形 三人官女は、お祝いの白酒を持ち、お内裏さまにお仕えしています。彼女たちが持っている酒器は「銚子」や「長柄銚子」、盃を乗せる台「三方」(または嶋台)です。月刊たるの連載で紹介した豊島屋酒造は、昔ながらの製法にこだわり、石臼を用いた白酒「豊島屋の白酒」を造っています。室町時代の美酒を復刻した若竹屋の白酒「博多練酒」は有楽町のアンテナショップで大人気の様子。また、雛や姫を銘柄に入れた日本酒 一ノ蔵「ひめぜん きりり」や開華「ひなまつり 特別純米」も、雛祭りに花を添えてくれます。米と米麹のみの甘酒も、雛祭りの定番ですね。桃色の甘酒を造っている酒造もあります。 雛祭りにちなんだ展覧会で感動したのは、目黒雅叙園「百段雛まつり展」。 ・名家や城下に伝わるお雛さま ・800体の座敷雛 ・雛の吊るし飾り さげもん ・女性を山の神々として捉え、祈りを込めた雛山 など、様々な雛文化に触れることができました。東京都の指定有形文化財「百段階段」で結ばれた、絢爛豪華な7つの部屋で鑑賞でき、感嘆の声がたえず聞こえるほど、見事な伝統美の品々が集結。座敷雛は愛媛県八幡浜市発祥で、展示の座敷雛は福岡の炭鉱王 伊藤伝右衛門邸の品。天満宮の鳥居や朱塗りの酒器、金の酒杯を持つ人形が視界に飛び込んできました。とりわけ魅了されたのが、こちらの品々です。 ・草岡の間 歌人 柳原白蓮の品 有識雛の脇人形 六歌仙 ・清方の間 肥前国平戸藩 第10代藩主 松浦熈・久松松平定信 娘 蓁姫の婚礼丁度「源氏物語図屏風」桐壺・花宴・澪標(江戸時代) 雛壇には、百人一首の本が置かれていました。百人一首は嫁入り道具として語り継がれていました。 ・頂上の間 熊本「立山商店」雛壇 一段目中央に、百人一首。四角い朱色の陶器に、白地のかるた絵が描かれています。 ・漁樵の間 純金箔、純金泥、純金砂子で仕上げられた部屋。欄間には尾竹竹坡原図の五節句が、極彩色に浮彫されています。重陽の節句は、白菊と白く丸い盃、朱塗りの盆が描かれています。 「百段雛まつり展」来場者は7年間で40万人以上。来年も楽しみです。写真はHPより。大変勉強になるひとときでした。 http://www.megurogajoen.co.jp/event/hinamaturi/midokoro.html #日本酒 #sake #おひなさま #伝統 #甘酒 #ひなまつり #雛祭り #可愛い #japan #日本 #東京 #酒 #グルメ #雛人形 #和食 #instagood #japan_daytime_view #日本食 #アート #followme #likeforlike #芸術 #イベント #art #伝統 #人形 #目黒 #フォロミー #love

日本酒アンバサダー・古典エデュケーター 大濵彩花さん(@sakeambassador)がシェアした投稿 -