今日は、五節句、「人日の節句」。七草粥の日です。
君がため 春の野に出でて 若菜摘む 我が衣手に 雪は降りつつ、百人一首 光孝天皇の和歌が脳裏に浮かびます。雪の中、親しい人、お世話になっている人のために若菜を摘みにでかけ、心を込めて届ける。素敵な文化と人柄を、この和歌が教えてくれます。若菜摘みは、初春の慣例行事、伝統として語り継がれており、ほかにもたくさんの和歌が詠まれています。
若菜つむ 飛火の野守 春日野に けふ降る雨の あすや待つらむ 藤原定家
春日野の 飛火の野守 けふとてや 昔かたみに 若菜つむらん 源実朝
かへりみる 都は野辺の 朝霞 たてるいづくに 若菜つむらん 順徳院
春雨の ふるののわかな おひぬらし ぬれぬれつまんか たみたぬされ 西行
この和歌のように、七草を誰かのために求め、七草粥の準備をする方もたくさんいらっしゃるのでは。
誰かの幸せや健康を祈る気持ちは、神仏に届きやすいもの。七草は、仏の座・五行・芹・薺・繁縷・菘・蘿蔔。7には無くす、亡くす、失くすの言霊があります。無病息災を願う七薬草をいただく、お清めの節目。健康第一、皆さまもぜひお召し上がりくださいませ。美味しく日本酒をいただくために、胃腸を労わるひとときになりますように。
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百人一首 歌占
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