みえる力で知る未来は、それがなにを表すか理解できなければ記憶を消され、現実になった後か、その道を歩む環境が整ったときか、鍵となる人や場に辿り着いたとき思いだす。


そこが新喜楽で、彼は宮本輝さんでそれが芥川賞の舞台を意味すると気づいたのは2013年7月。古典の知恵と魅力を伝える本を作りたいと言葉にし、編集者と出逢ったあと記憶を取り戻し、引き寄せと縁にぞっとした日が昨日のことのよう。


芥川龍之介は、平安時代の説話 今昔物語集などを、現代で伝わり愛される形に創造し、価値を未来へ繋いだ作家のひとり。今昔物語集の安倍晴明の逸話を読み耽り、これからのあるべき道と、そのために必要なことを脳裏に焼き付けた。


本、小説、漫画、音、言葉を纏うものと、形を与え言葉が伝わるもの、バランスよく育めるよう、数日後の旧暦元旦からの2015年は土台作りに励む。