清正殿。


「色気をだして男を跨いでいけ」
と、お言葉をいただきましたが。


お慕いしている殿は、
口にはしませんが、
もう少し「色気」がついたら、と
思っていらっしゃるようです。


「小野小町」と、
高嶺の花と思ってくださっていると、
教えてくださりましたが、「色気」が足りぬと。
「大人の女性」が好きである、と。


殿からみれば、子犬でございましょう
年が離れているのですから。

あと4年分、4歳分、
一気に「色気」を得る術はございましょうか?


清正殿。
じゃれる子犬では もういられませぬぞ
芸の1つや2つできる 
利口な犬になりとうございます

どうぞ お力を 
「気」に「色」をとりこむ道を 
魅せてくださいませ
魅させてくださいませ
4年分で 十分でございます