◆コモングッド「共同社会の善」の中で生きる事が求められる社会へ
=新しい社会的価値を内包した商品やサービスの開発が要求される

マイケルポーター「共有価値の創造を企業目的にすべき」
ドラッガー「マネジメントはリベラルアーツ(教養)である」

◆実践知(フロネティック)
「共通善」の価値基準をもって個別の文脈の只中で、
適時適切な判断とスピーディーに行動できること

◆フロネティックリーダー(モデルの1人はチャーチル
-チャーチルのリーダーシップの本質
善悪の判断を明確にジャッジメントする能力
他者と文脈を共有して共通感覚を熟成する能力
ありのままの現実を凝視する能力
本質や直感を生きた言語で再構成する能力
あらゆる手段を巧みに使い概念を共通善に向けて実現する能力
賢慮を育成する能力

◆賢虜なリーダーが持つべき能力
よい目的を作る能力
場を作る能力
現場で本質を直感する能力
直感した本質を概念化し表現する能力
概念を実現する能力
賢虜を伝承育成し組織に埋め込む能力
「コト」を言葉や物語に変換しさらに「モノ」へと結実させる能力

◆政治とは
「可能性のアート」であり「交渉と調整のプロセスを通じた未来創造」
=根幹になるのは「実践知」「賢慮」

優秀な官僚をコントロールできる哲学や胆力を
もった政治家はどれだけいるか

市民型公共事業アサザプロジェクト 飯島氏 
いろどり横石氏のようなソーシャルイノベーターを
どう組み込み構築していくか

◆意思決定
情報処理の結果でありコンピューターでも可能だが、
リーダーの判断には事象の背後にある関係性や
文脈を広く深く読み込む事が求められる
=教養はもちろん修羅場をくぐった経験知が必要

◆人間には二面性がある
資本主義に基づく投資家消費者としての側面=自己の利益を追求
民主主義における市民としての側面=共同体の善を追求

◆事例
アップルのiPad「モノ」を組み込んだ「コトづくり」「関係の構造を築く」
ガリガリ君 赤城乳業 毎年250種類の新製品をだす

◆発想の基本は現場 現物 現実からの帰納法
=先入観なくあるがまま現実を直視する事
=現実の背後にある文脈を読み取り関係性の本質を直感的につかみとる
=関係性をどう変えれば新しい未来を切り開けるか考える構想力
=構想実現には不確実な未来に対するリスクをとる勇気が必要

◆創造とは一回性の中に普遍をみること
とるに足らない日常風景や他者とのやりとりのなかに潜んでいる
小さな「コト」から大きな変化の可能性に気づくこと
=ふだんの連続性の中からしか得られない
=見いだすには、「みよう」とする目的意識と
専門的知識を支える豊かな経験、教養が必要 
これらが鋭い洞察力を養ってくれる

◆リビングラボ
最終的な眼目は「地域ごとにイノベーションをおこすこと」
市長が音頭をとり、希望者は誰でも参加できる

地域満密着中小企業は重要な役割を果たす お金はかけれない
=大企業がお金をだす(プロジェクトに関わる事で地元密着の
アイディアを中小企業から得、市長も市民参加型のプロジェクトを
行うことで次の選挙で有利になる

◆各国の精神文化
中国 孔子「仁」の精神
タイ「サフィシェンシーエコノミー(足るを知る経済)
ブータン「グロースナショナルハピネス(国民総幸福)

◆「知」と「場
「知」とは人が関係性の中で作る資源
「場」は社会的プロセスの基盤
「場」に参加することにより人は他者との関係性の中で
「個人の主観の限界」を超越し自分と異なる他者の視点や
価値を理解し、共有する=「相互主観性」