本館の正面。
お城の緑が見える、広々とした階段室があります。
こういうところの雰囲気はやっぱり日本的。
香川県庁舎で確立したメソッドは強力です。
登りはじめと降りはじめを2段ずらしています。(普通は1段しかずらさない)
これによって手すりの構えが格好良くなっています。
踏面は32cm、蹴上は16cmで、ゆったりした寸法です。
階段の手すりって、最上階は落下防止のために高くする必要があって階段側と揃わないことが多いんですが、てっぺんにさりげなく細い材を追加することでそれを解決しています。
コンクリート打放しと塗装の切り替わりのところ。
ちょっとだけコンクリート側にはみ出して塗られていますが、何か意味があるのかな?
前川建築はホールや廊下にたっぷりと面積を使っていますが、ここぞという気持ちの良い場所に家具が置かれています。分かってるなあ、と思います。