⚫アラブ世界研究所
設計: ジャン・ヌーヴェル、アーキテクチャースタジオ
1987年
行き方:地下鉄7、10号線ジュシューJussieu駅から徒歩
開館時間:10:00~18:00(木・土・日は19:00まで)、月曜休館
どう見てもアラブ。
ガラス張りの現代建築によくここまでのアラブ風味を盛り込めたものです。
そもそも、なぜアラブの研究施設がパリに?と思ってしまいますが、フランスの呼びかけでアラブ諸国共同で設立した研究機関の建物だそうです。
そんなフランスも3年前にはイスラム過激派から攻撃されてしまいましたが。。早く仲良くなれば良いですね。
敷地はセーヌ川のほとり。川と反対側に小さな広場があり、そちらに入口を向けています。
水平のサッシ3段のところがちょうど天井懐になっています。
内側から。窓ガラスの裏にカメラのシャッターのような開閉する仕組みがあって、要はブラインドです。
エレベーターシャフトを吹き抜けと絡めるのは、ヌーヴェルが日本に設計した電通本社ビルとも通じる手法。
どこか非現実的な雰囲気があります。
外のガラス窓から、アラブ文様のブラインド、階段、エレベーターの装置類を通して外光が絞られていき、薄暗い空間です。照明も抑えられています。
ヌーヴェルらしい、艶めかしい空間を体験できました。
展示室。アラブ世界の考古学史料が展示されていました。
このガラスのケースが面白くて、背面のガラスから直接支持を取っています。
良く見てみましたがどうやって出し入れするのかがどうしても分かりませんでした。
2層分の空間を使った図書室。
屋上から。ノートルダム大聖堂がよく見えます。
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アラブ世界研究所を描く。