こともあろうに「避妊は考えなかったのか?」と質問した記者がいたそうだ。またこの質問を「率直」と形容するマスゴミもあった。質問した記者やそれを注意しなかった周囲の記者、またそういう記者を醸成したマスゴミは、この質問がいかに非常識なものか認識しているのか。

まず、これは杉浦/辻当事者の性生活に対する質問であり、プライバシーの中でも極めてデリケートな範囲だ。芸能人はある程度プライバシーが無いという意見や判例もあるが、「秘め事」についてこれを問うのは公共の福祉に反する。

さらにこれは、人権の全否定だ。
産まれてくる子供に対する存在の否定になる。質問の前に、会見で辻が妊娠したことで予定されていたイベントや活動が中止になるという負の影響についてやり取りがあった。この流れでこの質問は「避妊しておけば、その子はできずに負の影響は起きなかったのに」と言っている様なものだ。

この記者は、産まれてくる子供がこの記者会見をVTRで見た時、どう思うか想像もできないのだろう。だれだって祝福されて産まれてこなければならない。赤の他人の記者はそれを全否定したのだ。

妊娠したらすぐ仕事ができなくなるというのは当人も考えが及ばなかったのかもしれない。一般的に考えても妊娠2ヶ月で仕事が出来なくなるまで体調が変わるという例は少数派ではないか。半年先のイベントが決定していたからといって、それを踏まえて避妊するというのはよほど慎重な人に違いない。
きっとこの記者は同僚が出産休暇をとるときも、「避妊は考えなかったのか?」と考えているのだろうな。その記者を醸成したマスゴミもこれで少子化を問題視して語ってるのだからマッチポンプもいいところだ。

記者会見や報道番組をみているとマスゴミは「自分は世の代弁者」という勘違いをしてるんじゃないのか。
報道機関の責務はプライバシー以外の事実を公共の福祉に反しない範囲で公にすることであり、取材作業と正確な表現が第一であるはずだ。辻や6時間にも及んだエキスポランドの記者会見は、全く個人的な意見を当事者にぶつけたに過ぎず、質問にも取材にもなっていない。

一次資料(やそれ以前)に対する取材抜きに、二次資料で論評したり個人的な意見を述べる役割は今の世ブロガーが果たしている。マスゴミはもう不要だよ。