今日は、高知県立美術館ホールで「歩いても歩いても」の上映会でした。


結構たくさんお客さん入っていてびっくり。



おはちかの映画三昧
(C)2008「歩いても歩いても」製作委員会




「誰も知らない」の是枝裕和監督作品。


ある夏の日、田舎の”おばあちゃん家”に娘夫婦と、息子夫婦が集まってきた。

それは、お正月でもお盆でもなく、長男の命日という大事な日だった・・。


おじいちゃん、おばあちゃん、息子、嫁、娘、娘婿、孫のにぎやかなごく普通の風景、

みんながそれぞれ自由に喋る、そんな自然な空気がすごく心地いい。


これという出来事が起きるわけではなく、ほのぼのとした一日を切り取ったような映像、

だけど、やっぱり家族だからこそ無神経なことを言って傷つけてしまったり、

怒鳴ってしまったり、人間の色んな心情を映し出していく。


特に印象深かったのは、向かいの家のおばあちゃんが救急車で運ばれるシーン。

町のお医者さんであるおじいちゃんは、目を悪くしてから病院は閉めている。

向かいの家から電話で相談されるが、救急車を呼びなさい、としか言えない。

救急車が来て、救急隊員に、「脈はどうかね?どうかね?」と話しかけるが、

相手にされず、おろおろしているおじいちゃん・・。そしてそれを見つめる息子の姿・・。

これは、何とも言えず切ない気持ちになった。

ずっと強くてかなわない存在の父親の、衰えた姿を見る息子。

当たり前なんだけど、そうやって時は流れて、移ろっていく。


「いっつもそうなんだよなあ。ちょっとだけ間に合わないんだ」

このセリフが出たのは、なんてことない会話からなんだけど、それが心にずしりと響く。

ゴンチチの優しいメロディーにも癒され、家族のことを考える良質の作品。