美しき天空のコンサート






3月16日昼の部 セットリスト


  1. Story
  2. HANA〜いのちの芽ばえ〜
  3. Carry On (龍玄モデルの黒アコギ)
  4. LOVE SONG (蝶々の螺鈿アコギ)
  5. ちゅ、多様性。(パート別練習カラオケ)
  6. ボヘミアン・ラプソディ
  7. 天使のメヌエット
  8. 提督との絆 (ピアノ弾き語り)
  9. CRYSTAL MEMORIES (ピアノ弾き語り)
ピアノ伴奏:小瀧俊治さん



34階のSkyRoomにて行われたコンサート。私は一番後ろの一番右端、窓際で東京タワーが間近に見える上、すみっコで落ち着いて歌声を堪能できる良席でした ニコニコ この時の座席は200人弱くらいかな?ステージが高めだったので、どの位置でもとしさんの上半身はしっかり見えると思います。会場のピアノはRolandの白いグランドピアノでした。


拍手に包まれ、下手扉からとしさんご入場。黒いお衣装に白いカメオのブローチを着けていたと思います。

私にとって、1年ぶりとなるとしさんの生歌はStoryから始まり、背中を押してくれる歌詞に途中、涙ぐみそうになりました。

続いて、私がとしさんの楽曲で一番好きな、HANA〜いのちの芽ばえ〜 お願い としさんは実写ペンライトを手にして、「自分で自分のペンライト持ってるのおかしいでしょ?!」って自分に突っ込んでました(笑) 皆が下向いてカチカチ色選びしてる様子を見ながら、HANAだから?ピンクに決定コスモス としさんの歌声に合わせて、左右に振りながらこの曲を聴くのがなんだか新鮮でした。


Carry Onからギターを弾きながら歌唱。小瀧さんが3月16日にポストされている、ザ・アーリーヌードルズの白いピックが、どさくさに紛れてサイドテーブルに置かれていたようで「誰よ?仕込んだの〜えー」みたいな反応されてました 笑 

ペンライトは黄色に光らせてキラキラとしさんにたくさん捧げました。アドリブかは分かりませんが、会場の盛り上がりに合わせて、一番最後の歌詞の一部を“捧げ”に変えながら歌ってました。


LOVE SONGは赤色に光らせてドキドキコロナ禍が明けて、私は今回初めてマスクなしの声出しで歌いました。いざ発声してみると思いの外、皆さんのように綺麗な声が全然出ず無気力かすれた、蚊の鳴くような歌声でラーラララ音譜と仲間に入れさせていただきました。


ちゅ、多様性。は、多様性を表すレインボーカラーにちなみ、全色点滅するモードで虹としさんのパート練習用のカラオケを流しながら、ご自身のパートを歌ってくれました。ペンライトを振りながら感じたのが、この曲リズムに乗ると凄い楽しい〜ニコニコ

それまで独特な曲だなぁと思っていたのですが、ヒットする理由が分かった気がしました。


ボヘミアン・ラプソディ「IM A SINGER VOL.2に収録されていますが、自分にとって特別であり大きな経験となった。壮大な編曲で、自分の楽曲として歌えるのが嬉しい。」ということを歌唱前にお話しされていました。中盤のオペラ部分は無いショートver.でしたが、壮大なスケールだけど、最後は何事もなかった様に、静かに澄み渡った感じで曲が終わり、不思議な気持ちになりました。天空でとしさんの、この曲を聴けて本当に贅沢でした。



天使のメヌエット

今回の会場に最も合った曲。この曲は空を眺めながら聴きたい気持ちになったので、近くのスタッフさんに、この人歌聴いてないで明後日の方向を見てるゾ🐘、と思われないか気にしつつ、としさんと空を交互にみつめながら歌の世界に身を委ねました。


としさんが以前ニコ生で、絵画の鑑賞方法についてお話しくださいましたが、私がなるほど〜と目から鱗だった考え方「それが何かっていう正解はわらないし、それを知ったところで自分の感じ方は自分の感じ方であるし。過去の絵だとしても、時が経って感じ方が変わってくる、正解があったとしても今ではズレている訳ですよね。だから正解がないっていうか‥それでいい。」

このアルバムに収録されている楽曲たちが、当時どんな心境で創作されたかは知る由もないけれど、もっと普遍的なものとして捉えて良いんだなと思えるようになりました。



提督との絆

美しき天空のコンサートで最も心に残った歌唱曲。特に、「紅い時の炎 提督となら怖くはない」

この歌詞が心に響き、自分の中でこれからもずっと大切にしたい言葉になりました。

以前、新宿文化センターでこの曲を歌われた時の、超ロングトーンについて「口元に透明な光の筒みたいなのがあって、声がいいとこにパシッとはまって、真っ直ぐにファーーンと放たれるような」と表現されていましたが、天空で聴いた「提督との絆」はこの歌詞がビームのように真っ直ぐと私の元へ放たれ、胸を打たれました。

 青空と白いRolandのグランドピアノの組み合わせは、まるでどこまでも遠く広がる海と、汚れなく真っ白な提督服のように、洗練と神秘さを感じさせます。私の席からはとしさんの表情がよく見え、時折ほほえみながら、弾き語りならではの歌詞に合わせ、思いのままのテンポで歌われていました。
 
歌唱後に、「歌詞って女性にも男性にもなれるから良いよね。僕は艦娘側だからグラサン 感性を豊かにしてもらえるといった意味で、歌手は得しているなぁと感じます。」といったことをお話しされていました。「提督との絆」の歌詞は、「艦隊これくしょん」の世界観である、提督と艦娘の繋がりを歌っているそうですが、歌詞の「提督」の読み方が“あなた”になっているように、としさんが天空で捧げたあなたとの絆も、聴く人によって捉え方が変わるのだと思います。
 
いわゆる“界隈”の楽曲にあたるのかもしれませんが、minatokuさんの心震わす詞は艦これの物語を越え、としさんの人生において、必要な時に歌詞が意味を変えて紡がれたのだと感じました。私もこんなに素敵な楽曲に出会えて良かったです。