「霊能力を使う時は大地のエネルギーを使いますので、ビビビッとエネルギーがきます。超能力の場合は、宇宙のエネルギーを取り組みますから、プププッという感じです」
律子はあまりのくだらなさにため息をついた。
それでも一応、オカルト雑誌の編集者に何人かあたってみたが、
皆首を横に振るばかりだった。
霊能者や超能力者はいずれも、
自分が作り上げた思い込みの世界で生きているので、
一人よがりとしか言いようのない言動をして、
周囲の人間を振り回している。
おかしな部分はまだ数えあげることができる。
工学博士が主催する勉強会をレポートしたことがある。
勉強会そのものはそれほどおもしろいものではなく、
律子はあくびをこらえながらノートにメモしていた。
そのうち参加者数人が口論をし始めて、終始がつかなくなってきた。
大声を張り上げいる者がいて、会場はしんとした。
大声を出したのは二〇代か三〇代の若い男で、こんなことを言う。
「わたしは土星の将軍サヌユルだ。お前たちがくだらない口論ばかりするので、この男の体を 借りて説教をすることにする」
いたことに、
サヌユルと名乗る男が説教をし始めると何人かが寄ってきて、
自分の悩みを打ち明けてきたのだ。
本物の土星人であるかどうか確認できないにもかかわらずである。
律子は主催者である工学博士に尋ねた。
