丁度、ひと月近く前の事である。

その日の朝は、寒いと言うより外気が凛と澄んでいて頬や耳がキリッと痛いくらいだった。

いつもの道を自転車を漕いで出勤している途中、この規則正しく放射状に伸びた白い筋が目に映った。




一瞬、某国のミ○イ○でも飛来したか?!とも思ったが、

ここは空港まで数キロの地点だから、頻繁に飛行機が離発着した跡だろうと納得。

安全を考慮してか微妙に空路が
均等に割り当てられているようだ。

もう25年以上、この道を通っているが

こんなに鮮やかなのは初めてである。



つかの間のひこうき雲の競演に

しばらく見とれていると、

やがて煙草の煙のように 

その身を
くゆらせながらほどけていった。




出勤途中という事もあり

少々、名残惜しかったが

儚さゆえに尾を引く

その光景を背中で見送った。