タイトルに深い意味はありません。


9月某日

さーて、今日は稲刈り!



天気はどうかにゃ〜?

台風が来ているからな〜。


恐る恐るカーテンを開けて外を見る。


え!細かいのような雨が降っている。ゲッソリ

これはキリ(厳)しい1日になりそうだ。滝汗


雨乞い祭をしたヤツがいるに違いない。


どーする?やるか延期か。


ネットで1週間の天気予報を見た。

良くないじゃないの。ニヤニヤ


車で1時間の所にオレの実家があり、実家のすぐ前に田んぼがある。

実家には因業(いんごう)親父黒猫が1人で住んでいて春から毎日、目の前の田んぼを眺めて生活している。

やる事がなくて暇だから朝から晩まで頭の中は田んぼのことばっかりである。


田植えが済めば

「田んぼの水の管理が、えれえこと(大変)!黒猫


「親父は何にもやることなくて暇だし、田んぼは目の前だから楽だろう」


「そんなこた(こと)、ねーけどな黒猫



稲穂が出揃って来ると

「カラスなんちゅーもんは、どーしょーもねーな。稲の穂を食べて困るだ黒猫


「スズメが食べるのは聞いたことがあるけど、ウチの田んぼはカラスが来るのかい。親父を仲間だと思ってるんじゃねーの?ニヒヒ


「そんなこた、ねーけどな黒猫



ヒエが出てると大騒ぎ。

「ヒエをワシ1人で抜いた!すげえ(大変な)ことで、これくらいあったぞ!黒猫

と両手両腕で直径50センチくらいのでかい輪を作って話してる。


「そーかい、そーかい」

絶対に盛ってるな。ニヒヒ



話を戻す。


天気が良くない。

親父に電話して空模様を聞くことにした。

「そっちの天気は、どうよ」


「青空が見えていい天気だ黒猫


「え!ポーンこっちは雨だぜ。晴れてるの?」


「ああ。黒猫(稲刈りを)やるっちゅーもんだ」


オレが住んでいる所と多少天気が違うのはわかるが、雨と青空の晴れって落差が激し過ぎて怪しい。


妹夫婦に稲刈りを手伝ってもらう事になっていたので、親父との電話を終えてから実家の近くに住む妹に電話をした。

「天気はどうよ」


「降りそうなんだよねひらめき


「え!ゲッソリやっぱりそうか。親父は晴れてるって言ってたぞ」


「父ちゃんの言うことは、わからんよ。ニコニコ雨が降りそうだけど、稲刈りどうする?」


「やるか」


台風が来ればイネが倒れて刈りづらくなるし、雨が降って田んぼの地面が濡れると稲刈り機が滑って稲刈りができない。

地面がある程度乾くまで数日かかるのと天気予報が良くないので稲刈りをやることにした。


早速、支度をして出発。


実家に近づくにつれて、なんと、空が明るくなってきたではあ〜りませんかー。


到着した時には青空!デレデレ


オレだけの行いが良いから晴れた。


車から降りて田んぼを見ると義兄が機械で刈っていた。


さっそくオレにバトンタッチ。


親父は土手に座り、あーしろ、こーしろとワイワイ言ってるが機械の音で聞こえないし聞く気もない。

もくもくと刈るオレであった。ニヒヒ


刈った稲をハゼ(※)に掛けて無事終了。

※ハゼ(ハゾ)→刈り取った稲の束を天日干しするために使う棒



7人も人手があったから思ったよりも早くに終わった。


親父が抜いて放ってあったヒエを見たら余裕で片手でつかめる量だった、片手!

そんなもの。

盛る盛る!ニヤニヤ


親父に似ないオレって本当に良い人だと思った。ニヒヒ


来年も健康で稲刈りをしたいものだ。