大昔のことを書きます。

約2500年前のことです。

一国の王子の位を捨ててまでこの世の真理を追い求めて出家した青年は6年もの間、様々な難行苦行に耐え抜いてきました。しかし苦行を重ねることが悟りへの道ではないと気づいた彼は一切の苦行をやめます。そしてある村娘からの施しで乳粥を食べて英気を養った後、とある川のほとりの菩提樹のもとで坐禅を組み深い瞑想に入りました。そしてある日の未明、空に明けの明星が輝くのを見てついに悟りを開いたのです。

青年ゴータマ・シッダールタが「ブッダ」となられた瞬間です。



日本ではこの日が12月8日だといわれていて、毎年成道会という法要が行われます、法要自体は7日に行われたんですが。

降誕会(はなまつり、4月8日)、涅槃会(2月15日)と並んで三仏忌と呼ばれ、我々仏教徒にとって特別な日なのです。

成道会ではお釈迦様が悟りを開いたときの言い伝えにちなんで法要中にお粥を一口ずつ食べたり、坐禅を組んだりと普段とはちょっと違うことをします。だからかどうかは知らないけど気持ち的にも自分の中でもなんとなく普段とちがうような感じがするんです。

いつもは崇拝し手を合わせる存在であるお釈迦様だけど、このときは世界史上の人物としてのゴータマ・シッダールタの歩んだ人生にも思いをはせてみたり。

2500年前に実在した人物の想い、教えを現在まで脈々と受け継いできたのだと思うと気持ちが引き締まります。