子どもの頃のことをあまり覚えていないわたしが、今でも忘れられない出来事があります。
(ビックリするくらい記憶力がないわたし)
小学生くらいのとき、休日に家族で出かけようと準備をしていて、わたし以外の家族はもう靴を履こうとしているところで、少し慌てていたわたし。
最後だったので、キッチンの電気を消そうとキッチンに入り、スイッチに手を伸ばした先に、大きな和食器がありました。
こんな感じのお皿で、オードブルなどを乗せるくらい大きくて立派なお皿でした。
電気を消そうとしたわたしの右手がこのお皿に当たって落下…
大きな音とともにお皿は真っ二つに割れてしまいました
その音に母・妹・弟がキッチンに駆けつけました。
わたしは真っ青になり、「ご、ごめんなさい」と母に謝りました。
普段割と厳しい母だったので、絶対に怒られる!と構えていると、
「いいよ。ケガしなかった?」
そして、お皿を片付けながら妹と弟に、
「お姉ちゃんはすぐに謝れたから、母さんは怒らない。
間違えることはあるけど、その後すぐにちゃんと謝れた姉ちゃんは偉いよ。」
と言って皿を片付け、そのままおでかけに行きました。
そして最近、長男が間違えてコップの水をこぼし、仕事の書類を汚してしまうことがありました。
長男は慌てて「ごめんなさい!」と言いましたが、次男が「長男くん、悪いー!ダメなんだよー!」と言っていたので、母と同じように長男と次男に説明しました。
わたしが母から貰った愛が、息子たちにも伝わったようで嬉しく思いました
今思うと、あのお皿は貞子が母にオードブルを作らせ、母に洗わせて、返すために置いていたので、きっと母は皿を割ったことを貞子にネチネチ言われたと思います…
それでも母は、わたしに責任を押しつけ、貞子に謝らせたりしませんでした。
今でも母の強さ、優しさには頭が上がりません。