私が付き合っていた人との交際は続いていた。

でも、私は受験生に加え家庭の状態の不安、心の余裕が無かった。


余裕?...思いっきり甘えたかった、でも言ったことにより同情に代わるのが怖かった。


大学は夜間に通うこと、昼間働くこと、相談無しに決めてしまった私に非があるのだが、

お互いにすれ違いが多くなり、たまに手をつないでいても遠く感じた。


12月24日、街全体が素敵に彩られていた。

帰宅途中、近くの公園で別れを告げられた...


「そう...、そうだね...」

私は何も言えず、ただうなずくしか出来なかった。

そのあと、一年半の短い期間好きだった人を見送った。

私の体は冷え切っていた。


恋人達の多いの帰りの電車、

人に気付かれないようにコートの襟を立て「涙」を必死に堪えた。


暗い部屋に戻ると、涙が次から次にあふれ「わんわん」泣いた。

でも、これから迎える私を育ててくれた人との別れに比べたら辛くないと自分に必死に言い聞かせた。