日和山の坂を下ると南浜町に着きます。



祖父母のお家へ向かう、いつもの道。




こちらも、坂道の両サイドの家々は大丈夫そう。良かった。



道の途中にある学校では、生徒たちが野球をしていました。



いつもの風景に安堵しながらも、




やがて現れる風景に身を強ばらせます。




そして。





坂道をあと少しだけ残して、突如現れた灰色の街。




そこには、見えることがないはずの



道の向こうの向こうまでが見える、



高さの無い風景が広がっていました。




胸がえぐられるように感じました。




坂を下りたところには大伯父の家があったはずでした。




ですが、そこには粉々になった瓦礫とヘドロが平たく広がっていました。




おじさんもおばさんも、どこに行ってしまったの?




痕跡を捜そうとしても、知らない人の写真や、誰の物か分からない洋服があるだけ。



大伯父家族はこの近くに居るかもしれないのに、見つからない。無念です。




そこを通って祖父母の家へ。




道だけは残っているので、なんとか辿り着くことができました。





自衛隊の邪魔にならないように車を止め、




祖父母の家と思われる所の前に立ちました。
ogyappaさんのブログ-110604_1426~01.jpg




見覚えのある門や壁。



お庭の池のそばに生えていた木が、




灰色になって立っているのが見えます。




これが小さい頃から慣れ親しんだ祖父母の家でしょうか。




こんなにも無惨な形で思い出は止まってしまうのでしょうか。




覚悟はしてきたつもりでしたが、もう心が限界。




私は夫の腕の中で、子供のように泣くことしか出来ませんでした。