この映画、主人公の寺尾聰さんの娘役は、顔見知りの方なんです。
まぁ、出番は少ないとは思っていたけど、やっぱ少なかった。^^;
でも、ついに銀幕デビュー!
これからも頑張って欲しいなぁ。
例によって予備知識はほとんどなく観たんだけど・・・これって作品のモチーフは綾瀬で起きたあの「女子校生コンクリ殺人事件」がテーマですかね?
女子校生を拉致監禁して死なせてしまう・・・細かいところは変えられているけど・・・犯人の住所は足立区だし・・・。我が家のすぐ近くで起きたあの凶悪事件を思い出さずにはいられませんでした。
犯人に復習する父親=寺尾聰、それを追う刑事たち。
刑事サイドも老刑事=伊東四朗と若手刑事=竹ノ内豊では事件そのものへの姿勢の違いが・・・そのスタンスの違いが後に・・・。
それぞれの思いを描きながら、物語はどんどん進んでいきます。
ペンションの娘=酒井美紀の思い、その父=山谷初男の思い・・・自分が被害者だったら父にどうして欲しいのか?自分の娘が被害者だったらどう思うのか?子と親と、そのスタンスの違いというものも考えさせられます。
そして・・・あのラストシーン・・・。
勧善懲悪の作品がよいわけではない。
無情の作品が良いわけでもない。
この作品のあのラスト・・・あれで良かったのかな?
ちょっと悩みます。
まぁ、悩ませる為に、そこのところを考えさせる為に作られた映画なんでしょう。
では、どういうラストなら私は納得できたのだろう?
う~ん・・・分からない。
ただ、いろいろな人の悲しみが胸に居座ります。