頭脳は子供!見かけはおっさん!!収入は万年青年!!!の私が観てきましたよ。
実はコナンの劇場版を観るのはこれが初めてでした。
観に行けば面白いんだろうけど、なんとなく観に行く気にならなかったんですよね。今までは。
今回はこの劇場版のサントラを予め買っていて、その出来があまりにも良かったので映画を観に行く気になったのです。
内容はかなり大人向けですね。
音楽のうんちくなどは、子供には分からないだろうなぁ。
分からないだろうけど、こういうのを観ておけば大人になってから「ああ、そういえば・・・」って思い出せそうです。また、ベートーベンやバッハ、シューベルトらの美味しい部分だけ聴けるので、クラシック入門編としても良いのではないでしょうか?
私も以前はアニメの仕事をしていたのですが・・・この企画が来たら(って、私なんかには来るはずはないんですけど)断っていただろうなぁ。大変すぎますよ。
ピアノやパイプオルガンの鍵盤をたたく指を、バイオリンやチェロの弦を押さえる指を、手を抜かずにきちんと描いているんですね。これって見た目以上にやっかいな作業ですよ。この作画を成し遂げたスタッフに感動です。音楽の演奏を、ここまできっちり描いたアニメは他にはないのではないでしょうか?
そして何よりも感動を呼ぶのが楽器の音色。
圧倒的な迫力で迫ってくるパイプオルガン。華麗な歌声なのにかなりきつそうなソプラノ歌手の息継ぎ。そのソプラノ歌手よりランクが上のソプラノ歌手は、そんな激しい息継ぎなしでアメージング・グレイスを歌いきる。すごく美しい音色のバイオリンなのに、「これではストラディバリウスの音色ではない」みたいな話が出てきて、いくらなんでもこんなにも美しいバイオリンの音色の、それよりも更にすごい演奏って表現できるのかいな?って思ったら、ちゃんと更に素晴らしいバイオリンの演奏が待っていた。
この迫力の違い、家庭のオーディオでは出せないだろうなぁ。
しかし、コナンの劇場版って毎回こんな感じなのでしょうか?だとしたら私は喜んでDVD買っちゃいますが・・・子供たちってついてきているのかなぁ?って少し心配になります。まぁ、ついてきているから毎年作られているんでしょうけど・・・そうだとしたら、今の子供たちってむちゃくちゃ頭が良いのですねぇ。
そうそう、大野克夫バンドのサントラCD、映画公開前に買って聴いていたと既に書きましたが、聴いた時に新しいアレンジのコナンのテーマがすごく軽すぎてイマイチ感が強かったんですね。昨年出たセルフカバーアルバムのコナンのテーマがものすごく良い出来で、それを流せばいいのにって映画を観る前は思っていたのですが・・・映画を観て納得。
緩いと思ったテーマ曲が、オープニングの画面やコナンたちの台詞の邪魔を全くしない。かといって、画面や台詞に全く負けてもいない。絶妙のアレンジと演奏だったのです。鳥肌ものでしたよ。ものすごくワクワクしながらオープニングを観ていました。
さすがは大野克夫バンドですね。