Y隊長から借りていた、『栄光なき凱旋』(真保裕一作 文春文庫 上:714円 中:714円 下:667円)を読んだ。
3名の日系2世を主人公とした、第二次世界大戦が舞台の話。
これは、かれこれ1年前ぐらい前に借りたが、
上・中・下3刊、それぞれ500ページぐらいあるので、
なかなか読む決心がつかなかった。
それと、今まで戦場ものを読んだことがなく、
多少の抵抗感があったのも事実。
今回、気合を入れて、腰を落ち着けて、
読んでみた。
ストーリーは、こんな感じ。
(上巻の背表紙を引用)
1941年。日系2世の3人の青年は、ロサンゼルスとハワイに暮らしていた。
だが、日本軍が真珠湾を攻撃したことから、彼らの生活は一変する。
ジローは語学兵にスカウトされ、ヘンリーは日系人の強制収容に講義して法廷へ。
マットは仲間とジュウを手にとる決意をする。
激動の時代を生きる若者の姿を描く、青春群像大作。
アメリカにおける日系1世と2世の立場の違いによる問題、(1世にはアメリカ国籍がなく、2世にはある。)
パールハーバーの奇襲による、反日感情、
元々、日本人(アジア人もしくは黄色人種)に対する人種的な差別、
戦争と平和という根本的な問題、
これらがテーマとなっていて、
戦場の描写が細かくリアルで、読んでいてつらい部分もあるが、
それが故に、上記テーマについて、強い問題提起がなされていると思う。
読みながら、あるいは読んだ後も、いろいろと考えさせられる作品であった。
折しも、今日(11/3)から、
5夜連続で『99年の愛 ~JAPANESE AMERICANS~ 』というテレビドラマが、
放映されていて(TBS系)、
このドラマも、『栄光なき凱旋』とほぼ同じテーマを持っているようである。
是非、見てみたいと思う。
