小櫛和子さんのブログ -5ページ目

「東海地震と浜岡原発」~今私達にできること~の参加

シンポジウム「東海地震と浜岡原発」に友人3人と参加しました。

静岡県危機管理監、牧野原市長、元東芝原子炉格納容器設計技師、地震学者などが、それぞれの立場で、お話して下さいました。


浜岡原発の問題点、災害対応、原子力発電そのものに対する問題点など、多くのことを学びました。


「浜岡原発再稼働の是非を問う県民投票」の実現のためにも、学んだことを出来るだけ多くの人に伝えていきたいと思います。


浜岡原発の建屋は、しっかりした耐震構造になっているが、建物の下の地面が、地盤沈下などでずれてしまった時のことは、まったく想定されていない。

土台がずれたら、その上の建物が壊れるであろうと想像できます。


燃料棒は、すでに6000本近くあり、常に冷却していなければならない。

900度以上になったら、非常事態になる。


今の停止した状態であれば、燃料棒をもっと安全な場所(または安全な建物9で保管し、いずれは空気冷却が可能になってくる(今でも、1号機、2号機は空気冷却が可能)。空気はどこにでもあるので、災害時には水を使うよりはるかにリスクが少ない。


県民投票を実現するために、多くの人の協力が必要です。

福島の悲劇を繰り返さないためにも、他人事でなく、自分のこととして考えてください。よろしくお願いします。


4月21日夜7時から、ラホール富士の多目的ホールで、集会を持ちます。

多くの方にご参加いただきたいです。

平成23年度第1回富士市公設卸売市場運営協議会を傍聴して

市場運営協議会は、地方自治法の規定より富士市公設地方卸売市場運営協議会条例に基づいて設置されていますが、任期が平成23年7月3日から平成25年7月2日までとなっているのに、今回第1回目で、委嘱状交付からはじまっています。


今回は、公設市場を民設民営にするという市の方針があります。


私は、公設市場が仲立ちとなることで、学校給食での地場野菜の利用が進み、生産者・流通業者・学校給食現場の相互理解が、少し前進してきたことを知っています。

そうなるように、かなり働きかけ、その成果が少しずつ現れ始めてきたところだったので、市場再整備定例協議会の座長として、昨年6月からかかわってきていますので、その間の経緯をかなり知っています。


市場運営協議会は、市の担当課の用意した資料に基づき、進められていきました。

初めて委員になった方もいる中で、市場関係者以外の人には、現場の現状を理解できるような資料提供にはなっていなかったと思いました。


たとえば、委員の中から質問があったので、昨年の3月の震災や、それ以降の天候不順などの悪条件にもかかわらず、平成23年度は、現場の努力で売上高や取扱高の向上がなされていることがわかりましたが、平成22年度までの数字だけ示されていると、その努力がわからないというようなことがいくつかありました。


市には、条例に基づいた審議会等がいくつもありますが、このような行政主導の会議が多いと感じています。


市民に軸足を置いた行政運営を図るためには、現場の本当の問題点や改善点を、私たち市民の声からどう受け取り、どのように反映していくか、一緒に考えていく必要があります。市議会議員の方達とも、協力して、よりよい方法を見つけていきたいと思います。



薬膳教室ベラ・テーラ

昨日も、石部晃子の感じる薬膳「ベラ・テーラ」を開催しました。


春は、氣が滞る氣滞になります。特にストレスによって肝臓に負担がかかり「「肝氣うっ血」におちいる現代人が増えています。


「春の香り」を楽しみましょう。自分の感性で、スーッとする香りを探してみませんか!

かんきつ類はどうでしょうか?


苦みのあるノビルやふきなどがいいと思う方もいるかもしれません。


中医学では、栄養をとるというより、その人の体調や体質に合わせて、また、季節に合わせて、必要なものを取り入れることを大切にします。

食べ物だけでなく、香りなど五感で感じることも大切にしています。


春は、氣の流れ(血液の流れ、水分の流れなど)が滞りがちになります。

手を上にあげて、う~んとおもいっきりのびのびしましょう。

「浜岡原発の是非を問う」県民投票を実現させよう

「原発県民投票静岡」が発起人となり、「浜岡原発が再稼働することに賛成か、反対かを、私達県民が直接投票によって意志表示しようではないか」


という呼びかけに、東部地域の人たちが集まりました。


三島市民活動センターでありました。


富士市からは、市議をはじめ11名の参加者がありました。


私も一市民として参加しました。


学校給食での放射能汚染を心配するお母さん達や、農業など第一次産業にかかわる生産者などに呼び掛けていきたいと思います。


私達一人ひとりが、福島の原発事故をどう受け止め、今後、どうしていきたいかを真剣に考え、意志表示をするための「県民投票」です。


署名活動にご協力いただける方、ぜひご連絡ください。

悲しい出来事

富士養鱒漁業協同組合専務理事で、ニジマスをこよなく愛し続けた、岩城さんの告別式でした。


ふじ食農体験交流協議会の理事でもあり、私の活動のよき理解者、協力者でもありました。


前日まで元気に活動していらして、突然の悲報には、どなたも とまどいと驚きだったと思います。


心に大きな穴を抱えながら、私たちは前進していかなければなりません。


岩城さんのご冥福を心からお祈り申し上げます。

富士市立中央病院 市民公開講座「予防接種」

「急に増えた予防接種~どうして?どれが大切?」という演目で

国立感染症研究所感染症情報センター長の岡部信彦さんのお話でした。


予防接種の目的は、感染症にかからないようにすること。

しかしそれは、個々人の健康を守るということだけにとどまらず、次世代の健康を守り、社会を守り、感染症そのものを制圧、根絶することにあるとのことでした。

その一つの例として、世界の災害時対応の優先順位の4番目に「麻疹のワクチン接種」があるそうですが、今回の東日本大震災では、「麻疹のワクチン接種」をしなくても、麻疹の流行はなかったとのこと。

日本でも、2000年ころは、麻疹の感染者が年間20~30万人いて、そのうち死者が100人くらいいたそうです。ところがその後しっかり予防接種を行ってきたことで、2010年以降は、患者数500人以下、死亡するのは6年に1人くらいになってきているので、今回も災害時の劣悪な環境でも、麻疹の発症がなかったとのことです。

もちろん、予防接種による健康被害のリスクもあり、両方を天秤にかけながら判断しなければならないとおっしゃっていましたが、

「ワクチンによって防げる病気から逃れる権利を、子ども達は持っている、それを守るのは大人達です」

という言葉は、重いものでした。


また、ドラゴンファームを訪問

富士宮市下柚野で、有機農業をしている龍田さんのドラゴンファームを訪問しました。


今日は、特に温床のことが感動でした。

冬の間、温床で野菜の赤ちゃんたちは、春を待ちます。


有機堆肥の材料を組み合わせて、発酵温度が40℃くらいになるようにブレンドします。その状態で、4月~5月くらいまで、その温床の上で野菜の苗は過ごすのです。


今は、電気毛布などで代用しているところが多いようですが、自然の力を借りて温床を使っていた昔の人は、すごい!

龍田さんは、昔の人の知恵や現代科学の力を借りながら、自然の力を殺すのでなく、生かした農業を目指しています。

温床は、その役目を終えると、すばらく休んでいます。3年くらいすると、熟成された堆肥となって、春の苗たちのポットに入れる土に使われます。

人間の初乳のように、野菜の苗にとって栄養たっぷりの土なんでしょうか・・・


今日は、その農業の研修を希望する若者を案内してきました。


地球地表上の、ほんの1メートル位の土が植物を育み、その植物のおかげで、私達動物は生きていくことができます。

私たちも自然の一部であり、自然を壊したら私たちの生存もあり得ないことをもう一度考えたいですね。

教育ファーム推進セミナー

静岡県教育ファーム推進セミナーに、石川秀之さんと行ってきました。

教育ファーム事業は、「ふじ食農体験交流協議会」でも、2年間行いましたので、今後の活動の参考にしたいと思って参加しました。


基調講演「サスティナブルな教育ファームを取組むためには~ヒトと地域、そして企業をつなぐ仕組みづくりの構築~」は、

“人や社会が困っているところに価値(ビジネス)を生み出す”ということで、

一人勝ちではなく、社会問題を解決するためのビジネスで、共通の利益をもたらし、社会貢献をしながら、継続できるための収益性も考えていく。

というものでした。

富士市の学校給食は、食育を広めながら地域の農業、小売業を収益性のあるものにしていき、地域農業の応援団をつくることで地域の食循環を守る、そのプロジェクトの一環であると私は考えています。そして、その延長線上に食農体験があり、「ふじ食農体験交流協議会」の役割があります。


事例発表の中で、特に印象的だったのが、「風の子の家」でした。

3歳児までの保育をしている「風の子の家」では、畑で野菜を育て、漁師から差し入れられた魚をさばき、鶏を飼って、その鶏をつぶしてその肉を食べることまでやったそうです。3歳児が魚をさばいたり、鶏を殺すところなでかかわらせたことも驚きです。

園長は、ずいぶん迷ったようです。でも実施すると子ども達のほうが素直にその体験を受け入れたそうです。

「農業体験を保育に取り入れたことで、私達が子ども達に教えるのでなく、子ども達が自分の力で学びとっていく。自然の中で子どもたちは、五感から生きる力を培っていく」という、園長の言葉がとても印象的でした。

映画「普通に生きる」

ぜひ、観ていただきたい映画です。

3月2日まで、イオンシネマ富士宮で上映中です。9:50~と14:15~です。


色々なメッセージが込められた映画だと思います。それは、人によってそれぞれ、感銘を受けるところが違うかもしれませんが・・・


重度障害を持った人たちが「自立を目指す」とは、どういうことか?

そこには、健常である私たちの生き方にも通じるところがあります。


障害のある子を持った親達が、自分達が望んでいるサービスを提供してくれる施設を、自分達が担い手となって運営していく。人から与えられるのを待っているのでなく、自分達が戦って勝ち取っていく。

これも、一般の社会でも通じることです。


笑顔に輝いている子ども達、それを見守るスタッフ、親達、・・・・・


もしかしたら、彼らから私たちは「生きる」ことの意義を教えてもらえるのかもしれません。


ぜひ、観てください!そして、あなたも感動を!

サンフロント21「食文化と観光の融合」

2月27日に、ホテルグランド富士で、静岡県東部地域の活性化を考える「サンフロント21富士地区分科会」に、参加させていただきました。


たまたま知人に招待していただきましたが、良いお話を聴くことができました。


基調講演では、金丸弘美氏による、イタリアでのスローフード協会の取り組みを伺いました。

地域で頑張っている小さい規模の生産者を掘り起こして、その良さを色々な手段で伝えていく。

地域の食材を掘り起こし、農家レストランや農家民泊なども盛り込んだマップやパンフレット、教材までつくり、学校教育にも入り込んで、味覚教育・味覚文化を作り上げているそうです。


この富士地域にも、素晴らしい生産者、食材がたくさんあります。それが、地元の人たちにもあまり知られていません。


私は、今の公設市場が、地元の野菜や果物だけでなく、水産物、酪農畜産物、その加工品が集まる場所になり、学校給食を通じて子ども達に「食育」として地場産品が伝えられる。そして、地域のレストランは、市場で地元の食材を見つけ、それをふんだんに使い、そのシェフの腕で、個性豊かな調理ができたら、まさに、地元の人たちだけでなく、この地に訪れる多くの人たちにも、富士山の恵みのおすそわけができると考えています。


その夢の実現が、あと一歩のところまで来ています。


地元の人が、もう一度地元の良さを掘り起こすことで、素晴らしいビジネスも生まれてきます。一人勝ちではなく、地域の小さい生産者や加工業者、流通業者が生き残れる地域として、一つのモデルをこの地域に作り上げたいです。