今週は芥川賞と直木賞が発表されましたね。


その中で直木賞の浅井リョウさん。もうたくさん報道されていますが、垂井町出身の23歳、大垣北高校、早稲田大学卒業で、平成生まれとして初の受賞者。



大学時代に書いたデビュー作「桐島、部活やめるってよ」も昨年映画化されてかなり話題になりましたが、今回の直木賞受賞作『何者』。




読みましたよー。

発表があった日の夕方、本屋さんに行きましたが、売り切ればっかり。5軒はしごしてやっと手に入れましたよ



就職活動「シューカツ」の今、がわかります。びっくりするほど熾烈。浅井さん本人が、実際に「シューカツ」した会社員一年生だから、よリアルに伝わるんでしょうね。



私の就活は昔のことですが、何十社にも落とされると、「自分は世の中からいらない存在なんだ」と思ってしまいます。




ただでさえ、自分が崩れてしまいそうなのに、それに加えて、 今はインターネットで常に誰かとつながって、「今この瞬間の自分」をさらけ出すことが”日常”となっている大学生は、ダブルで辛いだろうな・・・。




だからいくつもの「顔」を持つ。でもそれ、大人だって、同じ。




読んでいると、胸の奥の毒みたいな部分をえぐられる気がして、痛い。途中で息をしていないことに気づきました。最後がまたすごい展開ですが、ココまでにしておきますね。



ココロが震える作品です。ぜひ読んでみてください