三子以降の大学等教育の無償化を検討するとのこと。また、ひとり親に支給される特別扶養手当も所得制限緩和と共に三子以降の上乗せ給付の増額も検討されています。住宅ローン等住宅支援も多子世帯加算の話があります。既に児童手当は三子以降の倍増(月3万円)が決定しています。
なぜ三子以降なのか。第16回出生動向基本調査によると、二子を予定している家庭のうち59%が経済的な理由で三子を持つことを躊躇っています。実際にこの20年間で三子以降の出生割合は34%→22%になってしまいました。
三子以上世帯の方が、一子・二子世帯より厳しい経済状況にある一方で、当然、支出も多くなります(かつては食費や衣服費は多子世帯の方がかからず必ずしも支出は等倍にならないとの議論もありましたが、今は教育費の負担がより大きくなっているので、あまり当てはまらなくなってきています)。
こうした状況に鑑み、こども未来戦略方針では多子世帯への重点支援を打ち出しています。一子・二子世帯の子育て負担軽減ももちろん重要です。したがって、全ての子育て世帯を対象とする3年間の加速化プランを着実に実施していくとともに、2030年代初頭までの予算倍増に向けてPDCAサイクルを回しながら子育て支援の更なる充実を不断に進めていきます。

【追記】
三子以上の世帯の扱いについて「全ての子」か「三子以降」かの結論はこれからのようです。まぎらわしい投稿で大変失礼いたしました。具体の内容が判明し次第お知らせします。合わせて、今回皆様から頂戴した御意見は政府にしっかりと伝えます。例えば、上の子が社会人になると被扶養者から外れてしまうため、年齢差のある兄弟姉妹は三子以上でも対象にならないのか等の懸念は政府にきちんと確認していきます。