本日、練馬区の光が丘春の風小学校内にある放課後児童クラブとこども教室を視察しました。元気に過ごしているこどもの姿を見て、改めて放課後児童クラブの大切さを認識したところですが、残念ながら練馬区でも待機児童が発生しているとのことです。
同時に放課後児童クラブの利用状況の速報値について、5月1日現在、利用児童数は約145万人となり、昨年に比べ5万3,000人の増加となったこと、しかしながら待機児童数も1,600人増加し、約1万7,000人となったことを発表しました。
今年度から新規事業を開始し、また、先般のこども未来戦略方針では、常勤職員の配置改善を盛り込みましたが、前年比では大幅に受け皿の確保を進めることができているにも関わらず、待機児童数が増加していることを踏まえると、待機児童の解消に向けた取組をさらに強化していく必要があります。
このため、本日の視察の内容を踏まえ、事務方に次の指示をいたしました。
まず、学校施設の徹底活用や放課後児童クラブと学校の関係者間の連携強化のための推進方策をこども家庭庁と文部科学省で検討するよう指示をしました。
また、待機児童が発生している自治体に対する個別ヒアリングなど、自治体における待機児童解消に向けた取組を強化するよう指示いたしました。
このほか、利便性の向上に向けた取組についても強化します。具体的には、来月には小学校は夏休みに入りますが、放課後児童クラブを利用されている保護者の方々から、夏休みの食事提供に関してのご意見を数多くいただいています。そこで実態調査を初めて行い、全国約3千か所で昼食提供を実施されていることを明らかにしました。それを踏まえ、放課後児童クラブにおいては食事の提供が可能であることの周知、その際アレルギーや食中毒等に留意しつつ地域の実情に応じた対応をお願いすることなどについて自治体に向けて通知を本日にも発出するよう指示しました。また、調査によって把握した好事例をまとめ、自治体に周知するよう指示しました。
今後とも関係省庁との連携はもちろんのこと、現場の声や当事者の声を大切にしながら、放課後のこどもたちの生活の場や居場所の支援に取り組んでいきます。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/568804