税制調査会の幹部会(インナー)に加わることになりました。その中で、私は、後藤茂之厚労大臣の後任として国税に関する所謂「書き手」と呼ばれる役割を任せていただけることになりました。「書き手」とは、各省庁や関係団体と調整し、党所属議員の意見をとりまとめ、公明党とも協議をしながら、与党税制改正大綱の案文を作成する等の仕事です。
 今年は「成長と分配の好循環」を実現するための賃上げ促進税制や、コロナ禍の経済を支えるための住宅ローン減税の延長などを中心に検討します。また、グリーン・デジタルの推進、多様なライフスタイルへの適用や、格差是正などの観点から中長期的な議論も行います。
 12月上旬に予定されている税制改正大綱のとりまとめに向けて、幹部会(インナー)、役員会、総会・小委員会(平場)と三段階に分けて、短期間で濃密な議論を繰り返します。昔から「代表なくして課税なし」とされ、国民の負託を受けた国会議員の意見をとりわけ尊重しつつ、政治主導で決められてきたのが税制です。来年度の税制改正が公平かつ時代に合ったものになるよう、宮沢洋一会長はじめ税制に精通した先輩議員のご指導を仰ぎつつ努力してまいります。