私は今回の総裁選で河野太郎候補を支持する事に決心しました。ほぼ9年間、私も国会で仕事をさせていただきました。立候補した他の三名とも、それぞれ仕事をご一緒させていただきました。岸田候補へは、政調会長時代に、また「新たな資本主義を創る議員連盟」の会長として、主に経済政策立案のお手伝いをさせていただきました。高市候補へは、総務大臣時代に私は総務委員会担当の国対副委員長として裏方でお支えしてきました。また、私が参加する南モンゴル議員連盟の会長でもあります。野田候補は私が総務大臣政務官の時の上司である大臣でした。こうした中で誰を応援するか非常に難しい判断でしたが、なぜ河野候補なのかを説明させていただければと思います。

 私が一期目から二期目にかけて行政改革推進本部の河野太郎本部長の下で無駄撲滅プロジェクトチームの主査を務めさせていただきました。予算を増やす議員活動はその分野の関係者や関係省庁は諸手を挙げて応援してくれます。しかし、予算を減らす議員活動はたとえそれが不必要なものであったとしても誰も応援してくれません。自分で勉強し理屈を磨き論戦に備え予算を死守する担当官と対峙せねばなりません。いま振り返ると、無駄撲滅プロジェクトチームで河野本部長に鍛えられたことがその後の私の政策立案活動の礎になったと感じています。また、私のライフワークのひとつであるEBPM(証拠に基づく政策立案)の提言を初めて行った相手は河野太郎行革担当大臣でした。この1年間も二度目の規制改革担当大臣となった河野大臣相手に、金融庁検査と日銀考査の一体的運用や美容師制度改革の提言を行い、それぞれ政策を実現してもらいました。突破力と行動力のある河野候補とは一緒に仕事がしやすいと感じるのも私が河野候補を推す理由です。

 わが国は今もなお有事です。現職閣僚である河野候補には、コロナ禍においてワクチンや病床確保などの政策対応を切れ目なく行っていただきたいと思います。また、コロナ禍の今は財政支援を積極的に行い、困難に直面する事業者や個人を救わなければなりません。他方で、コロナ禍の先を見据えてわが国で経済活動を拡大し雇用を創出するためには、新たなイノベーションを生み出す規制の再設計は必須です。それを成し遂げられるのも河野候補だと感じています。

 日本の皇室や伝統文化や、自由・民主主義や基本的人権の尊重といった決して譲ることができない普遍的価値を守るとともに、時代の変化に合わせて人の意見に耳を傾け不遇を託つ人々に寄り添い、たとえ反対意見であっても受け止める度量の大きさこそが、真の意味での保守主義だと私は信じています。河野さんの著書「日本を前に進める」でもこの事が明記されています。河野さんというと頑固一徹のイメージがありますが、私が抱く仕事相手としての河野さんは人の意見を聞き、それが理に適っていれば受け入れる度量の広さです。河野太郎候補には、意見の異なる他者に対しても寛容な、この国の経済発展や平和を担ってきた穏健な保守主義を具現化していただくことを期待しています。

 本日は完全オンラインの河野候補出陣式に出席した後に、選挙対策本部役員会、そして候補者所見演説発表会に参加しました。演説を聞いていて全ての候補に首肯すべき多様かつ具体的な政策がありました。総裁選中は政策をぶつけ合い、総裁選後は新総裁が自民党の総力を結集し最善の政策を取り入れることで、より多くの国民に期待してもらえる自民党になることを期待します。


町田青年会議所の法政大学生とのオンライン例会に飛び入り参加(2020年10月)


EBPMの提言を説明(2016年6月)


金融庁検査・日銀考査の一体的運営を提言(2020年10月)

日本行政書士会とのデジタル規制改革についての意見交換(2021年4月)


美容師制度改革を提言(2021年6月)


本日の完全オンライン出陣式